東内大部道北の知らざる一山
2004.12.12/単独
兼内地区16線〜東内大部川沿い林道〜東内大部川〜南東尾根〜山頂(往復)
東内大部山(とないだいぶやま)は、士別市東方に位置する標高700m級の山であり、特段、山容に特徴がある訳ではなく、無論登山道もありません。
登山口へと上士別から朝日町に向かい、廃校の小学校跡を過ぎると、北側の地形が隘路を形成する「兼内」から山側に800m弱入ると最終人家である。
除雪終点(最終人家)が予想以上の手前で終わり、今回も長い歩きと覚悟を決め、林道をラッセルする。
今年は、降雪後に雨が降る気象が繰り返されるが、昨晩の大量降雪により、冬が本格的到来と感じさせる白き景観が続く。
牧場地から山間部へと続く林道は、C230で東内大部川を渡るが、橋がなくスキーを脱いで渡渉する。
時間と共に降雪量が増すとC250で林道は終点となり、川筋沿いの山間は笹が半分程顔を見せるが、密度が薄く歩きやすい地形が続く。
両側に尾根筋が続く地形は広めであり、2本の蛇行する支流に進行方向を定めにくく、幾度か流水のない箇所を探しながらの渡渉が続く。
高低差のない山間部歩きが長く感じられると、C360で突然と作業道に合流する…感謝である。
林道と合流後は、勾配も多少増し、高度上げが効果的になるとC450沢二俣、作業道は右側へと続くが、右手の尾根筋に直接上がろうと、作業道を離れて斜面を切ると、再び尾根下の作業道に出会う。
尾根と併行する作業道の正面に、山頂部へと続く稜線を初めて確認して、C520から扇状斜面に取り付く。
傾斜が増した新雪は深く、尾根筋に方向を変えるが倒木等で尾根辿りに予想以上に時間が流れるとC720で南西尾根に上がる。
高低差の少ない広尾根はスッキリとして、長かったラッセルの御褒美と爽快感を覚えると広い台地形状の山頂である。
特徴なき高みがない頂きに、三角点位置をGPSで標定するが、何の標示物も見当たらない。
下山は、作業道に出るまでの斜面は、藪の中を多少滑降を楽しむが、山間部歩きは長く遠い。
備考:登りルートの途中で作業道に出会ったが、今回選定したルートより、更に東側の ヌプリシロマナイ川沿いに辿るのが、車両は奥まで進入でき、より短時間に山頂 に至れるのかも知れません。
最終人家 登り
4時間30分3時間20分 下り
2時間30分C520取付 1時間10分 山頂 1 山麓から山容
2 山頂部
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