黒岩山    道北の知らざる山
         
2005.03.06/単独

西尾峠〜422〜〜546〜684〜山頂(往復) 


   黒岩山は、地元では豪雪で知られる美深町の西側「仁宇布」集落の北側に位置する800m弱の知らざれる山である。
 道北のこの一帯には函岳を筆頭に比較的無名に近い山が多く、山容の共通点は広い等高線と山頂部は台地形状が多く、沢の発達も乏しく、頂きを踏むには積雪がBESTの代表的な山並みが多い。
 登山口へと国道40号線から仁宇布方面に向かい「高広P」を過ぎると仁宇布集落であり、道道120号線の中頓別方面に直進すると程なく、枝幸町境界標識が立つ西尾峠である。
 西尾峠の高い木柱向かい側には除雪車旋回場の広場があり、過去、シアッシリ山への登山口にもなったと懐かしく思い出す。
 道路を横断して林間に入ると、深雪のラッレルが始まり、前途多難を予想させ、高度を60m程緩やかに稼ぐと再び50m程緩やかに下りが続き、帰路はスキーシール装着の必要がある。
 沢地形に入り組んだ特徴のない地形が続き、GPSで方向標定を繰り返す時間帯が続き、周辺の木々が強風に揺れて一瞬吹雪状態が繰り返される。
 C470付近からは.660南北に延びる稜線が岩場を一部混えて、空際に浮かび、地形把握の難しい樹林帯を抜けた瞬間である。
 雪庇の発達した岩場の稜線付近から遠ざかるように勾配の強い斜面をトラパースして台地に上がると広尾根から再び特徴のない疎林斜面が続く。
 787南側を横切ると強風が吹き抜け、トレースが瞬時に消え、標示テープを縛着すると再び緩やかなる高度下げが続き、帰路が思いやられる。
 684からは頂上部が開豁した山頂部を確認でき、山頂端には2階建の山小屋を連想させる岩場が見える。
 疎林を抜けると雪原が広がり、吹雪状態では脅威に感じると枝に標示テープを縛着して、短い林を抜けると南側に岩場のある山頂である。
 頂きはハイマツが点在して、展望を制限する事の無い地形であるが、鉛色の空の下には山並みが見えなく残念である。
 下山はスキーシールを装着したままで滑降開始、凹凸地形に予想以上の時間を費やし道道120号線の標識を見ると一人ラッセルの山行は終わりである。

除雪車旋回場
登り
3時間40分
2時間05分 1時間05分 下り
1時間45分
660南北稜線
1時間35分 40分
山  頂

1 道道120号線の除雪車旋回場 
2 660南北稜線 
3 山頂部 
4 山頂から大岩 
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