ピヤシリ山サンピラー／道北の知峰
       　 　　 ２００５．０３．２０／複数

名寄ピヤシリスキー場〜ピヤシリ川〜４６９北側〜ピヤシリ観光道路〜避難小屋〜山頂（往復）　

   ピヤシリ山は、アイヌ語で「岩のある山」を意味して、山麓の名寄市街から眺められる頂稜はなだらかな稜線を見せる。
　山頂部は、名寄市・下川町・美深町との行政境界に接して、厳冬期には「サンピラー（太陽柱）現象の観測地として知られている。
　登山道は、下川町側にあるが、積雪期は登山口への林道が４月末の春山登山会までは未除雪であり、アプローチが長大となり、名寄側からのピヤシリ観光道路等を利用して山頂に至るようである。
ここでは「ピヤシリ川コース」を紹介する。
■交通
　登山口となるピヤシリスキー場は、国道４０号線から名寄市街地を抜けて、名寄川の日進橋を渡ると正面にピヤシリスキー場の右手になだらかな山容が遠望される。
　宗谷本線を渡り、山間部に入り標識に従うと、名寄市街地から約８Ｋｍ程に温泉施設フォレストと雪質日本一のピヤシリスキー場がある。
　名寄市街からは、バスも定期運行されている。
■マイカー情報
　スキー場には広い駐車場が除雪されていて、登山口となる。
■コースタイム（下図参照）
■標高差　７８６ｍ
■ガイド（撮影３月２０日）
　ピヤシリスキー場奥側のリフト乗り場を過ぎると程なく山間部に入り、スノーモービルコースを辿り、キャンプ場を過ぎるとピヤシリ川に架かる橋がある。
　Ｃ２４５にて屈曲したピヤシリ観光道路は橋を渡り右手に続いているが、橋を渡る事なく正面の林道へと入り、引き続きピヤシリ川右岸沿いを進む。
　両側に斜面が迫るが、５０ｍ〜１００ｍと比較的広い山間幅に続く明確な林道は、Ｃ３１５で消えて低木の植生帯に変わる。
　ピヤシリ川も雪の下になると山間部幅も少しずつ狭小となるが雪崩れの恐れはなく、ラッセルは特に問題はなく緩やかに高度を上げる。
　Ｃ４００沢筋地形の上部には滝があると思われ、沢筋地形の歩きを終えて左岸沿いに迂回すると二股であり、左股は遠路となり右股に入る。
　左岸沢筋沿いの斜面は、疎林帯に勾配を増してＣ４２０二股を左股に進むが、右股沿いに高度を上げればピヤシリ観光道路に出る事もできる。
　斜度も緩やかに変わると特徴のない斜面が続き、高みを目標にすると、遅かれ早かれピヤシリ観光道路に出る。
　Ｃ７２０でスノーモービル跡がある観光道路に出ると道路沿いにＮｏ３６標識があり、山頂への林道分岐はＮｏ３８である。
　Ｎｏ３８標識から山頂直下の避難小屋へと向かい右折すると、山稜正面に避難小屋と右手の山頂部へと連なる白き稜線が林縁上に確認できる。
　林道は屈曲しているが、疎林斜面に最短距離を辿り、傾斜変換斜面に２度高度を上げると避難小屋がモンスター状態で雪に覆われて高所の厳しさを実感する。
　山頂直下の避難小屋からは山頂標識が見え、クラストした雪面に５分程で山頂部に到着するが、天候に恵まれれば東側の最高点（９９１ｍ）までモンスターを見ながら足を延ばすのも良い。
　平坦開豁の頂きには、一等三角点「飛鏃」の標石が頭を出し又山頂標識も衣を被ったように数倍に膨れて、１０００ｍに満たない山であるが道北の自然の厳しさを知らさせる。
　展望に恵まれれば、利尻山・大雪山・オホーツク海等が望まれると言う山頂からは避難小屋が直視される。
　避難小屋は、通年開放され定期的に地元の関係団体がスノモービルで通い、入口の除雪を含めた管理がなされて、小屋には薪・ストーブも設置され宿泊も可能である。
　下山へと避難小屋から下ると林道沿い西側の岩場を見てピヤシリ観光道路へと緩やかに下るとＴ字路に出る。
　左折すると台地尾根に直線的に延びる観光道路は傾斜が緩く、林間コースを思わせる滑降を味わうと正面に．６９２への登りにかかる。
　スキーシール装着して６９２西尾根を下るのも考えられるが、６９２山腹を切りピヤシリスキー場を望みながら西尾根に出る。
　尾根筋に高度を下げるに従い細くなる尾根は樹林密度も濃くなるとピヤシリ川に出て再びピヤシリ観光道路に出る。
　雪質日本一のキャッチフレーズのピヤシリスキー場の放送が聞こえると程なく人群れで賑わうスキー場に到着する。
備考：ピヤシリ観光道路．５２４の下川町側への林道分岐点には避難小屋「樹氷」が、山頂直下の避難小屋と共に地元有志がサンピーラ観測を兼ねて管理され、通年解放されているので緊急の際は利用できる。
同行者／Ｓ夫妻

スキー場駐車場
登り
４時間２０分		 ２５分 下り
１時間１５分
ピヤシリ川の橋
１時間１５分
Ｃ４００沢筋終了点
１時間２５分
ピヤシリ観光道路
１時間１０分
避難小屋
５分
山　頂

１ ６９２Ｐ方向から山頂部
２ Ｃ４００
３ 避難小屋直下のモンスター
４ 避難小屋
５ 山頂から避難小屋
６ 山頂
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