屏風岳 遠き道北の無名峰
2005.03.26/単独
班渓ゲート〜右の沢林道〜711〜708〜山頂〜637〜美深スーパー林道
屏風岳は、道北の美深町北東に位置する900m級の山であり、近傍には函岳・加須美岳等と同様にゆったりとした頂稜部を見せる山である。
この山は、美深から歌登へと抜ける「美深スーパ林道」から夏季に沢筋から辿るのが最も効率的であるが、等高線から判断して発達した沢筋はない。
予定ルートの美深スーパー林道は、春遅い開通であり、この時期は往復30Km以上を要するロングコースであり、XCスキーを利用する。
登山口へと国道40号線を美深町を抜け北上、「函岳」への標識に右折、班渓へと山側へと向かうと封鎖ゲート手前の砂利採石場の道路反対側に広い駐車場がある。
ゲートを抜けて美深パンケ川の砂防堤を見ながら、林道に入ると造材作業のために大規模に除雪され、XCスキーでのスケーティングが不可能でありスキーを背中に背負う。
美深パンケ川から右の沢川沿いに引き続き除雪された林道に入ると「函岳27Km」標識を過ぎ時間が気になる。
C200林道分岐で失敗…美深スーパー林道と右の沢川林道との分岐点に作業小屋が建ち、松の枝等が散乱する光景に伐採の臨時作業道と思いこみ見過ごして過ぎる。
予定変更…東側から山頂を目指そうとスケーティングモードになるが、狭い林道の固い雪面にスノーモービル跡が続き、思うようにスピードアップができない。
諦めて登山靴と和カンに装備を変更しながら、山頂までの時間を計りつつ、C465から林道を離れて711Pを目指す。
疎林の広大斜面を切り、雪庇の発達した711Pに上がると広い台地尾根が続き、振り返ると文珠岳のゆったりとした山容が遠望される。
711Pから、屏風岳南西尾根の708Pを正面に見ながら登り返し、南西尾根に上がると、強風とこの時期には予想外の積雪量に和カンが埋没する。
雪煙が舞い背中のクロカンスキーが強風を受けてよろめく場面の中、824Pを過ぎるとこんもりと樹林に包まれたピークを確認する。
クラスト雪面の尾根筋に小高い箇所は2箇所あり、GPSで標定して山頂到達を確認する。
凍える手でクロカンスキーに履き替え下山開始であるが、細い板は大変…何度も転びながら尾根上の林間に逃げ込み溜息である。
下山経路は、当初計画した「美深スーパ林道」を辿ろうと南西尾根に高度を下げ、
林道に出るとXCスキーは本領発揮…山スキーでは味わえないスピード感であるが、最初に間違えた林道分岐に建つ作業小屋付近まで緩やかな登り返しが続く。
再び、スキーを背負い除雪された林道を歩きつつ、先日の羽幌岳28Kmを越える30Kmの旅であったと一山を終える。
班渓封鎖ゲート 登り
5時間10分35分 下り
2時間50分C210林道分岐 2時間30分 708 2時間05分 山 頂 備考:総行動時間
1 班渓ゲート
2 711から欝岳南東尾根
3 山頂部
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