うつだけ 未だ見ぬ大きな山容
2005.03.27/単独
道道137号線登山口〜八号の沢川沿い林道〜C365橋〜西尾根〜山頂(往復)
欝岳(うつだけ)は、滝上町と興部町の境界に位置する800m級の山であるが、地形図を眺めると裾野を全周に広げ、一等三角点が設置される大きな山である。
欝岳の難解な山名に以前から惹かれるが、アプローチが長く最も林道距離が短く確実に辿れる西側ルート12Km弱を計画する。
登山口へと名寄市から国道239号線で西興部を経由、道道137号線「遠軽/雄武線」に入り山間部が開ける八号の沢川の登山口である。
道道から見える興部川の橋に続く林道は、スノーモーピル跡もなく、クロスカントリスキー利用も考えるが、今後の山行計画の時間見積を考えて山スキー装備で林道に入る。
風雪に波状模様を描かないきれいな雪面には、鹿の足跡が無数に点在して、樹木には鹿が食材とした跡及び沢筋へと鹿道が幾筋明確に続き、群生住み家状態である。
盤の沢分岐次いで朽ち果てた無人家屋から○○林道に入ると山間部が狭くなり、八号沢第一を過ぎると平坦気味だった林道も緩やかな登り勾配に変化する。
長い林道歩きも「八号の沢川」が本格的な沢筋へと変わるC365には橋があり、林道は大きく左に湾曲、取り付き点となる。
針葉樹林が濃密な急斜面を切って林道を2度横断すると疎林の尾根筋に飛び出ると一瞬であったが白き鋭峰「ウェンシリ岳」を遠望する。
次いで正面の732の稜線が続き、初めて目標の頂きまでの距離感を実感、やや濃密な樹林尾根にアルバイトすると時折、濃青のオホーツク海を遠くに眺める。
732を連ねる境界尾根に出ると樹林に覆われた欝岳の山容を眺め、大きなる裾野とは多少相反すると思いつつ、696を含めて3個のピークを登り返す。
細尾根には、昨年の台風影響で倒木が前進を阻み、尾根直下を切る場面も多々あり、予想以上に時間を要する。
雪庇が南側に張り出した尾根筋から山頂斜面に取り付き、標高差100m程をトラバースすると狭い山頂部であり、展望は比較的良好であり、小さな山頂標識が木に吊り下がっている。
下山経路は、別ルートも考えたが、どの尾根筋も樹木が比較的濃密であり、倒木も存在すると判断して同一ルートを下降、再びの林道歩きに一山を終える。
備考:山頂から確認すると北側の興部町から延びる「於達部川」「右の沢川」沿いの林 道は欝岳山頂の斜面まで続いている。
距離は多少長くても、直接、山頂斜面に取り付く事ができ、尾根筋で時間を消費 するより、林道は長いが効率的と判断する。
道道137号線登山口 登り
4時間30分2時間05分 3時間10分 C365取付点 2時間25分 山 頂 備考:上記時間は総所用時間