柵留山 道北の鋭峰を望む
2005.04.02/単独
上紋峠〜藻瀬狩山〜864〜710〜山頂(往復)
柵留山(さっくるやま)は、道北の滝上町・下川町・朝日町との境界に聳え、北から札骨岳・ウェンシリ岳・幾山岳等一連に連なる南方に位置する。
昨年、沢登りにて札骨岳と幾山岳を登頂しているが、この山域の東側は急峻な斜面であり、沢筋には夏遅くまで雪渓を残し、道北では屈指の鋭峰の山容を呈する。
積雪期ルートとして考えられるのは上紋峠又は岩尾内湖を登山口とするものと思われる。
上紋峠からは終始尾根筋を辿る遠距離であり、樹林の植生状況が不明であり、天候との勝負と判断する。
エスケープルートとして西側「二子森/700m」方向の林道に逃げ込み岩尾内湖へと計画する。
登山口の上紋峠へと道道61号線/士別・滝上線で向かい、シェルターを抜けると左手に藻瀬狩山が見え、上紋峠手前に駐車場がある。
上紋峠の標高は811mであり、柵留山の標高852mと楽勝と思えるが、累計標高差は登りが770mとなる。
上紋峠の標識から疎林斜面を緩やかに切り、振り返ると南方にはゆったりとした起伏の台地景観が広がり渚滑岳も見える。
藻瀬狩山手前ピークからは、北見山地北部の鋭峰が遠望でき、尾根続き頂稜部である藻瀬狩山は展望に優れている。
頂きからは、西方の岩尾岳はどっしりと大きな山容であり魅力的である…過去に岩尾内湖から西尾根を経て登頂した際には大きさを意識しなかったが、東側から眺めると白き雄大なる山容である。
岩峰の864Pへと方向変換、スキーシールを外して滑降を味わいたい斜面に150m程高度を下げ、864Pを回り込み北上する。
広尾根には疎林が続き、風が唸るが時折に陽射しもあって天候次第の尾根ルートと先を急ぐ。
凹凸尾根筋には、小さなピークが現れ、登り返しを幾度となく繰り返すが、目標の柵留岳の方向が定まらず、分岐尾根で地図読みを繰り返す。
710手前の150m位の細尾根は雪庇が非常に発達して、慎重に抜けると再び広尾根歩きとなり、710Pからは柵留岳の山容に距離感を実感する事ができる。
624Pを過ぎたコル部からはアップダウンも終了、標高差290mの登りにかかり疎林斜面を緩やかに切り、明瞭な尾根に上がると小ピークの山頂が眼前である。
固く短い急斜面を上がると三等三角点が設置されている頂きであり、ウェンシリ岳から連なる1000m級の無名鋭峰又幾山岳の山容が懐かしい。
帰路も同様の時間を要するとスキーシールを装着した状態で下降するが、藻瀬狩山が遠く再びの凹凸尾根歩きが続くと一山を終える。
上紋峠 登り
3時間30分30分 下り
3時間10分藻瀬狩山 1時間25分 710P 1時間45分 山 頂 上記時間は総所要時間 1 登山口(上紋峠)
2 岩尾岳
3 山頂部
4 山頂から札骨岳・ウェンシリ岳
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