ハッタオマナイ岳のびやかな頂稜
2005.04.29/単独
国道274号口ゲート〜上初尾間内林道 〜984〜山頂(往復)
ハッタオマナイ岳は、夕張山地の南端に位置する1000m級最後の山である。
日高町と穂別町の境界に延びる南北頂稜は、高低差も大きくなく、ゆったりとした稜線に続く山容は端正である。
ルートは、一般的に西側の414・618を連ねる福山方面ルートと北側の国道274号線から1018を辿る北尾根ルートが考えられる…がこの時期は時遅しである。
登山口へと日高町から国道274号線(樹海ロート)で札幌方面に向かい、2つのトンネルを抜けると千坂橋の先に林道がある。
融雪進む季節、斜面には雪が点在する程度であり、林道を奥深く歩けば雪斜面が見つかり、その時点でルート判断と国道274号線口のゲートを抜ける。
林道は時折、鹿の足跡が幾重にも残る雪が点在する程度の夏道であり、藪斜面が尾根へと続く、2Km先では沢筋の濁流により林道は崩壊している。
980P西尾根を大きく捲いてシュプキーウシェナイ川へと緩やかに下ると、修復間もない上初尾間内林道に出る。
春の雪解け水で活気溢れるシュプキーウシェナイ川沿いに緩やかに高度を上げるとC443二股である。
618へと続く林道は沢筋で荒れて不明確であるが、シュプキーウシェナイ川沿い林道は明確である。
987北沢を見上げると積雪は薄いが、斜面の雪面を繋いで高度が上がれば積雪を期待する。
右股の北沢に入り、C515から急登斜面に取り付き、尾根筋に上がるも緑多き景観が続き低笹を漕ぐ。
C700付近から春山雪面に景観を変え、疎林斜面をトラバースすると曇天下の空から「アラレ」が降る。
尾根筋を分ける笹藪と雪渓を見上げると987Pであり、一気に展望が開け、のびやかな稜線向こうには丸みあるハッタオマナイ岳、振り返ると980Pが端正な山容を見せる。
北側に雪庇、南側に笹藪が続く尾根歩きは、西風が強烈に吹き抜け、程なく平坦開豁な山頂に到達する。
糠平山・シキシャナイ岳等への展望に優れる広い頂きには、一等三角点が設置され、山頂標識も木々に吊り下がる。
国道口林道ゲート 登り
3時間45分1時間50分 下り
2時間40分C443二股「シュプキーウシェナイ川」 1時間35分 987P 20分 山 頂 1 987Pから山頂
2 山頂直下ら987P・980P
3 山頂
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