シキシャナイ岳     際立つ鋭峰
        
2005.04.30/単独

三岩採石場〜山頂(往復) 


 シキシャナイ岳は、日高町南方に位置して、山麓からは、ひときわ目立つ尖りの山容であり、数多くの方々が一度は眼にした事がある山である。
 本日、午前中に近傍の雁皮山・糠平山を一巡して、この山は翌日に予定したが、時間的に十分時間があり、急遽スキー装備にて鋭峰に挑戦である。
 登山口は、国道237号線で日高町を南下、「岩知内ダム管理所」標識に黄金橋を渡り、沙流川沿いに進むと、岩内岳の斜面が掘削されるオンボロバスがある採石場広場が出発点となる。
 ルートは、日高町と平取町との境界線1107Pと850P東側へと林道が2本発達しているようであるが、境界線1039Pとシキシャナイ岳コルを目指す最短距離を選定する。
 採石場から鬱蒼とした樹林景観の浅い沢筋に入るが、雪解けが進み、笹をラッセル状態である。
 錯綜地形が続き、方向が定まらない時間が続き、幾筋の沢地形を渡るが、スキーを外して渡る場面もある。
 高度を上げる程に雪面も繋がり、C650付近からは積雪量も豊富となるが、引き続き入り組んだ複雑な地形が続く。
 1039P北尾根に上がると勾配も緩くなり、910との傾斜変換線の尾根に上がると眼前にシキシャナイ岳が忽然と迫力ある姿を現す…ウーン鋭い!!
 コル部から頂きを仰ぎながらルート設定をするが、樹木が山頂まで続いているのが幸いであり、東斜面の直進しかないと疎林斜面に取り付く。
 山頂まで45m程残す尾根でスキーをデポして、単独の弱み…念の為にアイゼンを装着する。
 手頃な枝を支えに体を持ち上げ、急斜面を這うように高度を一気に上げると細尾根の狭い頂きである。
 高度感溢れる山頂からは、午前中に登頂した糠平山越しに幌尻岳・戸蔦別岳等が鮮明に一望され感嘆の声が思わず出る…凄い!!夕張岳・芦別岳も遠望される。
 下山はあっけない程に高度を下げ、コル部から見上げながら、念願の頂きであったと満足して複雑な地形に高度を下げる。
備考:山頂からルートハンティングすると採石場から西側へ250m程道路を引き返して、716Pへの林道からC910を経由するルートが開豁広尾根を辿れ快適と思える。

採石場
登り
2時間
1時間35分 下り
1時間05分
山頂東尾根コル
25分
山 頂

1 糠平山からシキシャナイ岳(右側) 
2 コルから山容 
3  山頂から幌尻岳等
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