ポントムラウシ山 鬱蒼たる景観の山
2005.05.4/単独
曙橋〜ポントムラウシ大沢林道(熊追沢)〜C590沢出合〜南尾根〜山頂〜南西沢
ポントムラウシ山は、十勝連峰と東大雪山系との中間に位置する1200m級の山である。
同名に近い山名「ポントムラ山」が北方に奥深く聳えるが、両山とも登山を対象とするのは稀と思える。
登山口へと屈足地区から道道718号線「忠別・清水線」で東大雪湖を過ぎ、トムラウシ集落を抜けるとトムラウシ川の曙橋手前にヌプトムラウシ温泉への林道がある。
車両通行止めで封鎖されている林道を歩くと道路上に積雪は無いが、奥深い温泉方面には残雪が豊富と思われる。
トムラウシ川左岸沿いの林道は、こうりん橋手前で分岐となり、「ポントムラウシ大沢林道」へと右折して熊追沢に入る。
熊追沢の左岸の林道斜面には、鹿の群れが周辺を走り、晩春を漂わせ斜面には雪面も見られず、ルート変更もと地図を眺める。
C590林道屈曲点のポントムラウシ南西沢の尾根取付き予定点に到着、山肌を見上げると鬱蒼とした樹林帯に雪面が続く。
南尾根への作業道を辿り、急斜面を上がると多少の雪面が点在、作業道は引き続き東斜面に延びるが、直線的に尾根筋を辿る。
C780付近から雪面が続き、濃密な針葉樹林帯に入ると「ワカン」が埋没するばかり、高度が思うように上がらない。
スキー回しが困難な程の植生状態の尾根が続くと、時折、昨日登頂した境山等の十勝連峰の雄大な景観が遠望されるのが救いである。
足元が安定する固雪面を探すが見当たらず、積雪豊富な西斜面筋を辿ると、幾つかの鬱蒼たるピークが出現して、時間のみが経過する。
1177P付近から東側にニペソツ山・丸山等が魅力ある山容を見せてくれる…良き山である。
比較的狭小の尾根筋に続いた濃密なる樹林帯と埋没に苦戦したが、初めて見通しの効いた地点は山頂直下であった。
白き回廊の尾根上に疎林の山頂部が見え、小広い頂きには、東側に展望が開け、高度差と距離の割には随分と時間を要したと高所空間を味わう。
下りは、往路は勘弁と急斜面の西尾根を下り、一度作業道に出てから、南西沢を下降する。
沢筋に延々と続く熊の足跡を辿り、融雪が進む沢水をワカンで歩く場面もあり、C660付近から作業道に出て一山を終える。
備考:ルート情報を検索せずに南尾根を辿ったが、この尾根ルートは私の山行でもワースト部類に属する尾根筋であり、お勧めできない。…こんな情報がほしかった。
曙 橋 登り
5時間05分1時間25分 下り
2時間20分C590(尾根取付点) 3時間40分 山 頂 1 C590南西沢と南尾根
2 丸山/東丸山
3 山頂部
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