ニコロ山 チカベツ山断崖上の台地連山
           
2005.05.05/単独

チカベツ林道(渓水橋)〜975〜755〜山頂(往復) 


 ニコロ山とチカベツ山は、十勝連峰と東大雪山系の中間に位置して、下ホロカメットク山東側に聳える1000m級の山である。
 山容は、東側に岩壁を巡らす急峻なる山容の観であるが、山頂部は西側へと広大な緩斜面が南北に続き、道北地区の山域に類似している。
 登山口へと道道718号線「忠別・清水線」でトムラウシ集落を過ぎ、チカベツ林道(標識あり)に入る。
 十勝川の近別大橋を渡ると林道分岐であり、施錠がないゲートを直進すると4Km地点「渓水橋」から林道は雪に覆われている。
 ルートは、ニコロ山東側の断崖を避けて、南尾根からニコロ山次いでチカベツ山への右回り循環を計画する。
 チカベツ川左岸沿い林道は、残雪が点在する程度の夏道が続き、「蛙」の玉子が水辺に騒ぎ、春本番を実感する。
 C525二股沢までスキーを担ぎ、沢筋から取付尾根を眺めるが、当初予定したニコロ山南側の749を経由する888への尾根筋斜面は雪面が非常に薄い。
 距離は遠くなるが、更に一本南寄りの745を経由して975Pへの北斜面は残雪が豊富であり、迂回ルートになるが、スキー装着で取り付く。
 鬱蒼とした針葉樹林の尾根直下には、細い作業道が745付近まで続き、順調に高度を上げ、C740傾斜変換線から急登に変わる。
 C830から更に勾配が増して、スキー回しが疲れる細尾根に苦労する時間帯が続き、975Pに上がると広大なる台地尾根が続く。
 正面には、ニコロ山南側断崖が望まれ、120m程高度を落として888Pに向かうと明るい尾根歩きに変わる。
 断崖上部へと林道を下に確認しつつ、再び濃密なる樹林帯に高度を上げると東側に切れ落ちた高低差のない台地景観が延々と続く。
 中密度の樹林帯にニコロ山の高みをGPSで標定するが、周辺には人工物は見当たらず、頂上達成感を感じられないのが残念である。
 次いで標高差50cm程のチカベツ山へと引き続き、広い空間を感じ、チカベツ山山頂に到着するが、大きな枯木の他に何の標示等もない。
 噂に聞いた山頂様相であり、周辺地形には高みが全く無く、GPSがないと通過してしまう2山である。
 下山は、チカベツ山南東尾根を下降しつつ、ニコロ山付近の断崖を見上げると、断崖部へと直接延びる尾根筋からは、岩壁基部を回り込むには急峻で危険と思える。
 高度を下げるに従い、細くなる尾根筋には樹木が濃くなり、731では尾根上の雪も消え、スキーを担ぐ事になる。
 尾根筋南側の作業道に出て、笹藪を漕ぐと標示テープを発見…通常、積雪期はこのルートを使用していると思える。
 C525二股沢の林道に再び出て、春の陽気を感じながら一路林道を辿り、気になっていた山を無事終える。

渓水橋
登り
2時間50分
45分 下り
1時間30分
C525二股沢
1時間55分
ニコロ山
10分
チカベツ山

1  C525二股沢(取付点) 
2  断崖南側  
3  チカベツ山頂上
4  チカベツ山南東尾根からニコロ山付近断崖
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