上勝山 石狩山系の静峰
2005.05.06/単独
上勝北林道〜C855七の沢〜1045P〜南東尾根〜山頂(往復)
上勝北は、東大雪の石狩連峰東方の上士幌町と置戸町との境界に位置する1300m級の山である。
昨年(04年秋)に同一稜線南側の下勝北に登頂した際、この山名にも興味を覚え、残雪の時期に計画する。
登山口へと三国峠から糠平方面へと国道273号線を下ると、上勝北林道(標識)がある。
この上勝北林道は、十勝三股方面から稜線境界の勝北峠を越え、置戸町とを結ぶ林道であるが、10月末〜5月末までは冬季封鎖である。
国道口から雪に覆われた林道は、山裾に広がる針葉樹林帯に延び、全体的に緩やかに下る。
一部砂利道も露出する林道をスキーで行くとC855沢筋が七の沢であり、カーブミラーがある。
七の沢の尾根取付点から針葉樹林帯の広尾根は中斜面が続き、幾度か作業道を横断するとC970で開豁斜面となる。
熊笹斜面の雪田を繋ぎながら、振り返るとニペソツ山の雄峰・ウペペサンケ山等が遠望される。
C1030で再び針葉樹林の広尾根に入るも、標高差80m程で抜けるとC1110付近から明確な疎林の尾根に変わる。
尾根筋も狭小となり、小さな凹凸雪面を避け、尾根東側の直下を切り登りつめると、C1270で1340Pが間近に感じ境界尾根は近い。
平坦尾根歩きに心が和み、丸みある山容の上勝北、対照的に鋭山の三国山が連なる。
開豁尾根は、境界稜線に合流すると、東方に北見富士、西方に石狩連峰等を眺め、ゆったりとした尾根を辿ると上勝北南側ピークへの最後の登りである。
正面に三国山と頂きを望み、緩やかに高度を上げると上勝北山頂であり、小広い頂きは展望度に優れ、クマネシリ岳等が鋭く青空に映える。
下山は、往路を引き返す、残念ながら滑降を楽しむ斜面は少ないが、危険箇所も無く、手頃な時間で山頂に立て、展望に優れた良き山である。
05年春の連休最後の山となったが、勝北峠を挟み、上・下勝北の2山に無事登頂できた。
上勝北林道口 登り
2時間50分35分 下り
1時間50分七の沢(尾根取付) 1時間45分 稜線境界 30分 山 頂 1 上勝北林道から尾根筋
2 上勝北南東尾根から山頂部
3 境界尾根付近から三国山
4 山頂からニペソツ山
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