本安足山/1248晩春歩ける展望山
          
2005.05.22/単独

愛山渓温泉〜四ノ沼〜1015〜本安足山〜1248m〜山頂(往復) 


 本安足山は、大雪山の高峰「旭岳」西方に位置する特別に目立たない山であり、類似した山名「安足山」は北方にある。
 本安足山へのルートは、南側の勇駒別温泉側の林道入口は融雪が進み夏道状態であり、北側の愛山渓温泉からと計画する。
 登山口へと国道39号線で上川町に向かい、安足間川沿いに山間部に入ると晩春景観に新緑の季節である。
 愛山渓温泉が近づき、豊富な残雪と永山岳北尾根が遠望されると静寂な愛山渓温泉に到着する。
 スキー装着でイズミの沢に架かる橋を渡り、林道を辿って程なく当麻乗越から長大に派生する北尾根の斜面に入る。
 疎林の緩やかな等高線が続くと中斜面の広尾根に変わり、C1240で勾配が弱まると森林限界を抜けて大きな雪田が広がる。
 正面に永山岳・当麻岳が高く聳え、次いで岩峰の愛別岳等雄大なる大雪の高峰が見望され春山の良さを満喫できる。
 湿原帯へと方向を西に変えると、大部分の登山者が当麻乗越を目指したトレース跡も消え、紅葉時期に印象的であった湿原の沼はその存在すら感じさせない積雪の下である。
 青空と台地の雪面に広がる旭岳等痛快なる展望の旅の始まりであり、本安足山より1248mの方が特徴あると遠望する。
 松仙園へと夏道近傍に高度を下げ、緩やかな地形に1154を目指し、1015へと疎林斜面に100m程高度を下げると樹林越しに本安足山が見える。
 再び高度を100m程緩やかに上げると東側に展望が優れた山頂であり、旭岳ロープウェイ山頂駅も見える。
次いで本安足山より100m以上標高が高い無名峰の1248mへと向かう。
 1061コル部へと引き続き緩やかに高度を下げ、再びの登りであるが、やはり緩斜面が続き、疎林台地に上がると高低差のない地形が続き、GPSで二等三角点が設置されている山頂部を確認する。
 頂きから東側に寄ると樹木がない雪面越しに圧巻の展望が広がり、愛別岳・旭岳・トムラウシ山から十勝連峰南端の前富良野岳まで一望され、過去に経験のない大パノラマである。
 1248mまで足を延ばして結果良しと青空の下に日焼けモードで2時間程、春山気分に昼寝状態となる…素晴らしい峰々!! 
 下山は、二ノ沼・三ノ沼付近から滑降気分を多少味わい高度を下げると登山口の愛山渓温泉に出る。
 備考:本安足山も含めてこの頂きへの最短ルートは、本安足川支流沿い林道から至れるが、湿原台地に上がると終始展望が得られ、雄大な気分に浸れるこのルートはお勧めと思える。
 追伸:下山後、思わぬ人に出会う…当麻岳で春スキーを楽しんだ4人GPのFuさんとTa氏に声をかけられる…懐かしい顔である。
 MyHPの数少ないリンク仲間FuさんHP「山とヨガに魅せられて」の当麻岳山行記
です。

愛山渓温泉
登り
3時間20分
1時間40分 下り
2時間30分
1305P
50分
本安足山
50分
1248m

1 C1240付近の森林限界 
2 本安足山 
3 1248m
4 1248mから愛別岳〜旭岳
5 1248mで休憩

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