当麻岳    山スキーメッカの山
          
2005.06.04/単独

尾根〜コスマヌプリ 


 当麻岳は、大雪山の北方に位置する2000m級の山であり、その山容は稜線一部の感であり存在感は比較的薄い。
 安足間岳から当麻乗越を経て沼の平への登山道、早春は山麓の愛山渓温泉の利便性もあり春スキーとして賑い、シーズンを通じて楽しまれる山である。
 先日、西方に位置する「本安足山」「1247m」を踏んだ際に終始眺めた山容からの斜面を滑りたいとの思いから、シーズンを過ぎた静かなる今回の計画である。
 愛山渓温泉から林道に入るが、3週間前は豊富な残雪であったが、現在は薄い雪が残る景況であり、ポンアンタロマ川に架かる橋は本日がスキー限界である。
 イズミの沢左岸に入ると残雪は豊富であり、中密度の樹林帯に緩やかに辿り、尾根筋へと勾配が増すと展望が開ける。
 C1200付近から「沼の平」湿原帯へと平坦台地に雪原が広がり、愛別岳・永山岳等が先日とは様相を変え、白き山並から夏季の山へと衣替えである。
 永山岳西尾根と1800Pから派生する地隙沿いから当麻岳を眺めつつ、ルートを策定する。
 当麻乗越方面から当麻岳に向かっても芸がないと思い、永山岳西尾根を考えるが高度を上げる程にハイマツが広がり、雪田を繋ぐのは無理と判断して当麻乗越東側の1800へと滑降に適する斜面をハイマツ帯を回り込みながら高度を上げる。
 C1740付近で雪田は消え、スキーをデポ、当麻岳肩の1800Pの大岩からは眼下に本安足山が遠く又「沼ノ平」の沼が色を変えて点在する。
 当麻岳へと尾根筋南側の残雪を辿り、岩峰群を抜けると緩やかな雪尾根が続き、意外と遠くに感じつつ、旭岳への雄大な斜面を眺めると山頂である。
 滑降を楽しむなら安足間岳からの西斜面がBESTと思うが、この時期は時遅しであると1800P下から人気のない空間を滑り降りる。

1 沼の平から山頂方向
2 西尾根から山頂部 
3  山頂部から沼ノ平
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