喜岳(芦別本谷)本谷・展望の山
         
2005.06.05/単独

太陽の里〜旧道〜ユーフレ小屋〜本谷〜南喜岳(ポントナシベツ岳)〜芦別岳〜新道 


 南喜岳(ポントナシベツ岳)は、夕張山地の芦別岳から夕張岳への境界線上に位置する1600m級の山であり、芦別岳山頂部からは夕張岳手前に端正な山容を眺める。
 ルートは、芦別本谷から芦別岳直下の花畑を経て南喜岳へと計画するが、芦別本谷は経験がなく、多少の不安を持ちながらの山頂であった。
 早朝(0410)、登山口へと太陽の里からユウフレ川左岸の旧道に入ると、初夏景観に新緑が美しい。
 昨年の台風による倒木により、旧道は一部迂回路次いで沢筋に降り立つ場面もあり、ユーフレ小屋手前の旧道分岐が近づくと正面に岩稜が朝
陽に輝く。
 梯子、二股滝次いで名物の丸太橋を渡ると積雪斜面か広がり、石積みのユーフレ小屋が二股出合いに建つ。
 小屋近傍でアイヌネギ入り朝食後、右沢の左岸沿いを辿るとゴルジュ付近から、圧倒的な雪量の雪渓が続き、夫婦岩ルンゼからのデブリ及びブロックが点在する。
 中勾配の斜面が続き、C840二股を奥側の右股に回り込むと第1稜から始まる各岩稜と夫婦岩が鋭く迫力あり、これが本谷の景観である。
 勾配が増した雪渓には、青空に強い陽射しが当たり、温度上昇と共にルンゼからブロック雪崩れの轟音が本谷に響き渡り、足元に雪魂が転がり落ちて来る…ゴルジュで遭遇すると非常に危険である。
 この晩春時期は、ブロック雪崩の発生確率は少ないと思えたが、再
び轟音が響くと下方で大きな怒鳴り声が聞こえ、パーティが小岩・雪魂を避けて走り回っているが大丈夫である。
 雪渓下方の登山者がアリのように小さく見える頃、C1250第1稜付近から芦別岳西側の花畑まで登り詰める核心部の始まりである。
 ユーフレ小屋で朝食中、小屋前泊の先行者2人の姿が
高く、カッティングルートを辿らせていただくが、滑落したら一巻の終わりである。
 雪面が凍結している時期はピッケルも刺さらずアイゼンの爪程度しか足場が確保できない厳しい状況が予想されるが、今は融雪時期又高温もありステップが安定している。
 核心部に取り付いてからは、緊張した時間帯に慎重にアイゼンを刻み、一度も休憩する事なくピッチを刻み、先行2人に追いつく。
 カッティングルート使用にお礼を述べて挨拶をすると程なく花畑であり、緊張感から解放されたと溜息である。

 花畑の雪田からは芦別岳が頭上であるが、先行者2人はポントナシベツ岳(南喜岳)へと向かうとの事、私にも未踏であり、各々がポントナシベツ岳山頂までのルートを検討する。
 私は、国境稜線の雪渓を利用して高度を上げてからハイマツ漕ぎ次いで尾根筋を辿ろうと大きな広がりの雪面を下降する。
 予定通りポントナシベツ岳北尾根の肩に上がると2人GPは下方であり、尾根筋を先行して、雪渓と灌木を漕ぐと赤布があるポントナシベツ岳(南喜岳)山頂である。
 展望度抜群の頂きからは、中天狗・崕山(未踏)・礼振峰・夕張シューパロ岳・幾春別岳等の昨年通った山並みが懐かしく、振り返れば芦別岳山頂に多数の人影が見える。
 芦別岳へと陽射しに雪田が輝く中、本谷を登り詰めた芦別岳直下の花畑に到着すると、懐かしいNaさんと出逢う…お元気そうであり、この方には岩・難しいルートが似合う。
 旧道は夏道であり、岩場斜面を踏ん張ると眼下に本谷が広がり、無事登り終えたと実感…頂上から声がかかる…Ha御夫妻であり、懐かしい顔に出逢えた。
 多数の登山者が好天候に恵まれた山頂を後にして、新道の雪面を楽しみながら下るのを眺め、人気が少なくなった頂きに別れを告げ下山する。
 旧道・本谷・雪田・ハイマツ漕ぎそしてポントナシベツ岳次いで新道・花と変化に溢れた山行と何よりも懐かしい顔に出会えた事に感謝して山行を終える。

太陽の里
登り
6時間05分
2時間 2時間05分 下り
3時間15分
フーフレ小屋
3時間 (新道)
芦別岳
花畑(旧道) 1時間10分
1時間05分
ポントナシベツ岳

1 本谷 
2 花畑直下からU稜 
3 花畑から本谷方向
4 花畑からボントナシベツ岳(南喜岳)
5 ポントナシベツ岳北尾根から山頂
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