貫気別山     馬蹄形の砦山
        
2005.07.09/単独

C483上貫気別林道〜貫気別川分流点C515〜南西沢〜山頂〜西沢〜貫気別川分流点


 貫気別山(ぬきべつやま)は、中日高主稜線から西方に位置する1300m級の山であり、南側のリビラ山・ピウ岳と共に山魂を形成する。
 この山の西側は、砦のように馬蹄型の岩壁をグルリと巡らせる特徴ある山である。
 ルートは、この岩壁直下の南北の沢筋が山頂へと延びるが、登りを岩壁南側の南西沢、下りを岩壁北側の西沢を辿った記録である。
 登山口へと国道237号線の振内から貫気別川沿いの林道に入り、リビラ沢との出合いを渡渉、貫気別川上流への上貫別林道を走るとC483先は林道崩壊である。

 林道歩きに程なく貫気別川が分流するC515沢出合いであり、入渓すると岩場の沢筋景観が現れるが、程なく広河原に変わる。
 604二股は、南西沢と西沢の合流点であり、広河原には流木等が重なり荒れた景観である。
 右股に入ると沢幅は多少狭小となり、本格的な沢景観が始まるも、C665で一旦河原景観に変わる。
 C925二股から周囲1Kmの岩壁(砦)を見上げながら、この先の難所を覚悟しつつ、岩壁の東側突端部のC1050へと順調に到着する。
 この高点からは、岩壁沿いの沢筋を含めて5本の枝沢が広がり、地形図を眺めても判別不能であり、コンパスで沢方向を標定…左から2本目に入る。
 尾根を目標に直線的に突き上げる沢筋は直ぐに枯沢となり、当初手掛かりが薄い急勾配が続き、水流があると滝形状と思え、下降時はザイルがほしい箇所である。
斜度が強い沢筋が続き、C1195枝股の上方に尾根空際が間近に見えるが、左岸枝沢に入る。
 適度な勾配の草付き斜面と思ったが、手掛かりが心細く滑る狭い沢岩に高度感があり、更に斜度が増す頃、左岸の笹藪に逃げ込む。
 急斜面の藪は薄くて快適な高度上げが続き、C1240尾根に上がると山頂までの標高差は70mである。
 北東尾根歩きは高度を上げるに従い、藪も濃くなるが比較的容易に辿ると樹木のこんもりとした山頂部がある。
 山頂手前の良く踏まれた踏跡続きには、明るい小広場の三角点標石があり、樹木の間隙からは神威岳方向等が開けている。
 下山ルートは、岩壁北側の西沢へと濃密な笹藪を漕ぎ、C1200で浅い凹地斜面に出ると足元が明確となる。
 C1135で水流ある西沢に出て、順調に高度を下げるとC920で溜息!!函の8m狭小滝に数本の白樺が逆木となり塞がっている。
 ザイルで下降するが曲芸状態であり、ロープが枝に絡まって宙吊りとなり、頭から水浴びて悪戦苦闘、カラビナを外してと何とか足場を確保する。
 その下の函は、植生が薄い左岸を早々と高捲くが、この高点二股(登りは左股)から、左岸を大高捲きをしないとC920の函を越えられない。
 西沢の難所を抜けて、604二股出合いへと緩やかに下降しつつ、登りにこの西沢を辿ったら随分苦労したと思う。
 備考:この山は、幾度も地形図を眺め、馬蹄形の岩壁沿いの沢筋にて頂きを踏めるのかと先行きに不安を持ちながらの貴重なる山行であった

上貫別林道C483(車止)
登り
3時間30分
20分 下り
2時間45分
C515分流点
25分
604二股
2時間45分
山  頂

1 C515分流点(入渓) 
2 沢筋  
3 山頂部から北東尾根1096P
4 西沢C910函
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