幌内丸山   沢から登山道/林道
           
2005.07.10/単独

川〜山頂(往復) 


 幌内丸山は、日高町東側に位置する900m級の山であり、地形図には山名が記載されていない。
 この山は、登山口となる「国立日高少年自然の家」が自然体験、集団生活体験等を通じた社会学習のプログラムの一つとして登山があり、林道利用の登山道が設置されたようである。
 しかしながら、「国立日高少年自然の家」の16年度事業経過を見ても山頂登山は未実施であり、荒廃が加速するのは残念である。
 「国立少年自然の家」横のゲート(施錠)からホロナイ林道に入ると学習看板が設置されてお勉強の時間である。
 C375「岡春部コース」は、北日高岳への登山道であり、西側にスキー場があってこの山は遠慮する。
 C445は、林道と沢分岐であり、沢入口左岸に人工の滝「サンゴの滝」があるが、03年の台風10号の影響で水枯となり、04年にボランティアにより再び落差26mの滝として再現されている。
 林道を辿っても芸がなく、沢へと直進すると水流が少ない岩盤が美観であるも、流木等で荒れた沢筋が続く。
 程なく、本沢への堰き止めにより「サンゴの滝」へと水流を変えたトンネルがあり、近傍に岩をくり抜いた隧道もあって、日露戦争当時、鉱山として繁栄した当時の面影を残す。
 大岩と流木が続き、白い石灰岩・青い蛇紋岩等に日高らしい沢雰囲気を味わうとC510二股を左股に入る。
 C545左岸に作業道への赤テープがあるが、直進して沢を辿るとC560滝(3m)は最初のステップがなく右岸を捲く。
 C615二股を左股に入ると、流木が塞がり、青粘土斜面に抜かると、浅い凹地の沢景観に変わり、程なくC700林道との交点であり、ロッパチ広場のベンチで朝食である。
 山頂へと西尾根の南斜面山腹の登山道は笹が覆い、沢右岸に進んで崩壊部を通過すると沢筋が尾根へと分岐している。
 本沢手前のガレ沢を見ながら、樹林斜面に入ると松林特有の歩き易さが続き、時折赤テープを見つけながら登山道に高度を上げる。
 西ピークに上がり、山頂へと尾根道を辿り、笹原越しに樹林に覆われた山容を見ると頂きは間近である。
 三角点標石が設置されている頂きは、東側のみ展望が得られ、山頂部は比較的明るい。
 下山は、雨模様もあってロパッチ広場から林道を行くと大きく立派な山小屋が2箇所あり、下方の山小屋近傍にはアスレチック(老朽使用禁止)もあるが、首を傾げる山小屋の設置である。
 備考:林道・沢コース次いで山頂への登山道と大人でも3時間強の山行であり、意外と奥深い山であった。

国立少年自然の家横ゲート
登り 50分 35分 下り
サンゴの滝
1時間10分(沢) 50分(林道)
ロパッチ広場
50分 40分
山  頂

1 ゲート /ホロナイ林道
2 サンゴの滝   
3 隧道跡
4 山頂部
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