相雲内岳/摺鉢山北の静かなる山
             
2005.09.03/GP


 相雲内岳は、幌加内町北方の霧立峠西側に位置する低山であり、積雪期は西方の摺鉢山を併せて循環するのが良いと思える。
 登山口へと国道275号線から霧立峠へと向かい国道239号線の駐車場で、この山行を計画したO氏/旭川と待ち合わせる。
 計画は、最初に相雲内岳に登頂、藪の状況により摺鉢山への縦走予定と相雲内岳のセキセツの沢へと向かう。
 国道から沢筋左岸の作業道を300m程進むと砂防堤があり、終点である。
 当初、植林の為に伐採された左岸尾根筋を辿るが、迷路状態であり、沢筋へと枝沢を辿りC310入渓する。
 セキセツの沢は、当初河原歩き景観であるが、程なく崩壊斜面続きに岩ゴロが続く荒々しい沢筋に変わり、C390小滝を越える。
 予想以上の明るい広い沢には、茶色の岩ゴロが続くが、C430から狭小となり笹が覆い始める。
 緩なる高度上げと比例して、水流も薄くなり、藪漕ぎ状態となり、C500から沢筋を諦めて直線的に山頂斜面を辿る。
 笹藪次いで濃密なネマガリダケを漕ぎ、高低差のない山頂部台地にGPSで標定しつつ頂きに到着する。
 相雲内岳山頂は、2等三角点名「相雲内」が設置され、足元を探すが見当たらない。
 頂きからは、ピッシリ山・朱鞠内湖次いで、本日2番目の目標「摺鉢山」が望まれるが、藪が濃く縦走を諦める。
 積雪期なら、循環ルートも楽勝と思いつつ、この山へは、沢筋から足を運ぶ人は今後も稀と思いつつ下山、次の摺鉢山へと向かう。
砂防堤駐車場(1時間45分)C500(30分)山頂
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  GPSトラック


 摺鉢山は、上記「相雲内岳」西方に位置して、山頂部周囲は急斜面が続き、低山ながら比較的高度感を見せる山である。
 摺鉢山へのルートは、早雲内川支流から南西沢を辿り、頂きを目指すものであり、途中の林道までは、計画者のO氏/旭川が偵察済みである。
 前段「相雲内岳」を下山した足で摺鉢山へと、国道239号線から早雲内川支流C330までの900m程を作業道を利用できる。
 C330二股から入渓、狭小の沢筋は蛇行して、C340二股を右股に入ると一層沢幅が狭くなり、植生が覆う。
 C435二股を左股に入り、C490付近から枯沢に変わると、直線的に山頂を目指す。
 山頂部まで急斜面が続くが、藪は中程度であり、比較的順調に高度を上げる事ができるが、ブドウのツルが煩く、O氏/旭川が持参のハサミで啓開する。
 一定勾配で続いた斜面から、山頂部に上がると東側方向に展望があり、相雲内岳の平坦な山頂部と平野が広がり、山頂達成感が味わえるのが嬉しい。
 本日は、地味なる2山を踏んだが、今後もこの山に積雪期以外に足を運ぶ物好きな人はいないだろうと、道北の景観を眺める。
C330二股(1時間15分)山頂5
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