ウチイチ  1000m級の無名峰
           
2005.09.13/単独

コイカクシュシュビチャリ川〜東の沢〜C910南尾根コル〜山頂


 ウチイチ山は、中日高主稜線の名峰「ペテガリ岳」西方に位置する1000m級の山である。
 山並は、三方に緩やかな尾根を延ばし、特に際立つ山容では無く、登山対象に考える人は稀と思える。
 ウチイチ山の近傍にペテガリ山荘が建ち、山荘を拠点に情報皆無ながらペテガリ線林道から東斜面の沢筋から登頂した記録である。
 登山口へと三石ダム北側ゲート(施錠)を抜け、高見湖への峠越え、次いで高見石ダム方面からの林道に合流、東の沢ダムを通過して、30Kmの旅末にペテガリ山荘に到着、荷物をデポする。
 山荘からゲートを抜け、コイカクシュシュビチャリ川右岸沿いのペテガリ線林道を2.5Km程行くと、439から薄い作業道跡を辿るとコイカクシュシュビチャリ川に入渓する。
 水流豊かな広河原を下流へと進み、ピリガイ山への沢入口を見て、更に下流に向かうと程なく、C425東の沢がある。
 広目の沢筋に左岸次いで右岸の鹿道を辿り、緩やかに高度を上げ、C570、C700二股共に水流のある右股に入る。
 C735二股、右股は直線的に山頂へと辿れるが、笹藪が覆う景観であり、左股は比較的明るいが、ウチイチ山南尾根928とのコル部へと向かい、尾根から更に北上を強いられ、更に尾根筋の藪状況は不明である。
 山頂までの標高差を考えると高度上げが優先と左股に入るが、下山時に右股ルートを確認すると強烈なる藪であり、偶然であるが左股が正解と後刻知る。
 左股は沢筋幅が狭くなるが、笹が覆う箇所も少なく、滝が出現することなく事なくC810で枯沢となり、扇状斜面には藪が広がる。
 急斜面の藪は濃いが、笹であり、比較的順調に高度を上げ、C910尾根コルに上がると笹原の爽快感越しに山頂がこんもりとした樹木に覆われている。
 腰丈程の藪、次いで山頂部直下のネマガリダケを抜けると三角点の周囲を刈り払った頂きに到着する。
 展望は制限されるが、東側の展望に優れ、神威岳・ピリカヌプリ方面の山並みが鋭く高い。
 下山は、東の沢筋へと直線的に下降するが.ルート選定を迷ったC735右股は、強烈なるネマガリダケが終始続き、C735から北側尾根に上がるルートも考えられる。
 下山後、ペテガリ線林道から山荘に到着…人気のない無人空間を占有しながら、今日は三石ダムを出発して、一山を登頂と決行ハードな山行と思い返す。
 
備考:カメラ電池切れの為に写真は一枚もありませんが、後刻スケッチを掲載します。
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