ベッピリガイ山 展望度抜群の静峰
         
2005.09.11/単独

ペテガリ山荘〜ペッピリガイ沢川支流〜南西沢〜山頂(往復)


 ペッピリガイ山は、中日高の雄峰「中ノ岳」西方に位置する1300m級の展望度抜群の山である。
 Webでこの山を検索しても皆無であり、地形図を眺めるとルートは2つ考えられる。
ベッピリガイ沢川から南斜面の険しい沢筋を辿る方法、ベッピリガイ沢川の468北側に広がる平地部から南西斜面を辿る2案と判断する。
 前者は、等高線の混み状況から厳しいと判断、後者ルートのベッピリガイ沢川の468から地図では水系が未記載であるが、川筋が流れていると判断する。
 無人のペテガリ山荘からベッピリガイ沢川を渡渉、神威山荘への山越えペテガリ線林道を468から北側に支流を確認できたのは嬉しい。

 

 支流沿いの作業道を進むと、作業道の渡渉点C475から入渓、細い川歩きで両岸には笹藪が続き、岸に上がる事も出来ない時間が続くと、C500左岸に作業道を発見する。
 緩やかに高度を上げる程に沢筋が本格的になるも、C610スダレ滝が唯一の小滝ではあるが、C930で突然、伏流水となり沢筋が消える。
 北東へと凹形地形が続き、藪下にガレ筋を探すが薄く、笹丈が頭上高く覆い、標高差400mを考慮すると迷ったが、南西尾根への明るい斜面に取り付く。
 急峻な笹藪斜面に喘ぎつつ、笹原の広尾根に順調に高度を上げると、C1000以降次第に笹丈が低くなる。

 南西尾根C1100に上がると、昨日登頂したウチイチ山方向と台地山容のピリガイ山が遠望でき、山頂部台端がこんもりと高い。
 尾根筋の薄い鹿道から腰丈の笹藪に一定に高度を上げると、空際に青空が広がり、ハイマツ次いで細尾根の灌木を漕ぐと、標高差400mの藪漕ぎを終える山頂である。
 低笹の明るい快適な頂きに三角点は見当たらないが、日高主稜線への絶好の展望ポイントであり、頂上達成感が十分味わえる。
 北から1839峰・ヤオロマップ岳・ルベツネ山・ペテガリ岳・中ノ岳・神威岳・ソエマツ岳等がグルリと望まれる。
 特にペテガリ岳からの西尾根の登山道をも確認でき、昔日の自転車153Kmの無銭旅を想い出し苦笑いである。
 カメラの電池切れの為、写真代わりとスケッチを含めて見飽きない知峰に3時間程、静かなる空間を過ごし、お勧めの一山である。
 下山は、C500からの作業道が登山口への林道に続き、入渓当初の狭い小川歩きを略する事ができる。
参照:Web「私の山花し」さんの神威山荘より山越から南面沢ルートの登頂記録 

C475ベッピリガイ沢支流入渓点−2時間−C930伏流水−1時間45分−山頂

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