雄柏山北の貴重なる高峰
        
2005.10.16/GP

C510オシラネップ川〜西尾根〜1188〜山頂(往復)


  雄柏山(ゆうはくざん)は、道北東部の白滝村と滝上町との境界に位置する1200m級の山である。
 この山の標高は、近隣の北見富士・天塩岳・チトカニウシ山等に劣るも、道北地区にあって貴重なる高峰である。
  この山へは積雪期、北方の滝上町側にはゲートがあり、南方は長い林道歩きを強いられ遠き山である。
 夏季ルートを考えた場合、南方から長い林道を辿り、南斜面を経て容易であるが、等高線の広い斜面には、作業道も延びていると思われ面白みに欠ける。
 この高峰に敬意を持って、西尾根を挟んだ沢筋から雄柏山西尾根の1188に上がるのがBESTと8月末に道路状況を偵察済みであった。
 今回、皆さんとの山行機会があり、私には予想しなかった西尾根の一直線ルートにて頂きを踏んだ記録である。
 登山口へと滝上町からオシラネップ川沿いに舗装道路を南下、カミオシラネップ川との分流手前にゲート(施錠)があり登山口となる。
 カミオシラネップ川右岸沿いの舗装道路は、雄柏山の西尾根北側、オシラネップトンネル部(工事中)まで延びている。
 トンネル手前から作業道がカミオシラネップ川へと下降、プレハブの作業広場から容易にC510入渓点に向かう事ができる。
 紅葉に染まる作業道からカミオシラネップ川を渡り西尾根に取り付き、C715まで尾根筋に刈り払い道が続き、拍子抜けの登山道を辿る。
 倒木を越え、C725で刈り払い道は消えると、尾根北側にトンネル部が眼下に見え、尾根筋南北のトンネル筋に赤テープが続き、ここまで続いた刈り払い道は掘削工事の連絡路と知る。
 尾根筋は高度を上げる都度に明確となり、比較的薄い藪(灌木・ハイマツ)に勾配は増し、振り返ると谷間の紅葉が薄陽に映える。
 1188が近づくと北方に北見富士のたおやかなラインが見え、懐かしさを感じると程なく1188である。
 ここから大所帯の先頭をO氏/旭川と共に切る事になり、国境稜線まで続いた薄い藪は、結構な笹藪に変わる。
 広尾根を東方向に直線的に向かうと、特徴のない台地尾根の北側寄りに三角点があり、結局、私は藪を動き回り、山頂一番遅れであった。
 大所帯で賑わう頂きは、笹藪一色に疎林が広がり展望に制限を受け、チトカニウシ山を確認できる程度である。
 今一の頂きであるが、三角点傍でYO氏/北見の愛犬「エル」がカメラポーズを決め、可愛く忠実であり、私より遙かに賢い。
 下山は、Iさん/美唄が先頭で下山、尾根北側寄りの顕著な地形を辿り、見事なルート選択でその姿に学ぶ。
 犬「エル」の行動であるが、細尾根を塞ぐ倒木又は岩場を主人であるYo氏が越えると「エル」は素早く地形判断、安全に我が道を見つける能力には感心するばかりである。
 下山後、尾根筋から眺めた「オシラネップトンネル」見学と観光気分で高度感溢れる橋を渡り、秋の陽気に映える山容を皆さんと味わう。
 前夜祭及び山行参加者:山の旅人」のYo氏/北見。「ガイドブックにない北海道の山50」著者Ha夫妻。Ogi氏/旭川。「地図がガイドの山歩き」西條氏・Hi女史とNa氏・I氏。一人歩きの北海道百名山Sa氏/函館。「甘藷岳山荘」のHa氏/札幌。「知床半島の山と沢」著者I氏/網走。「はまなす山岳会」と仲間A氏/Sa氏/Yo女史/Ko氏/Yo女史の豪華メンバーでした。

プレハブ駐車場広場
登り
3時間25分
2時間40分 下り
2時間10分
1188(西尾根)
45分
山  頂

1 雄泊山西尾根
2 尾根取付(下山時)
3 北見富士
4 ポーズ「エル」
5 参加者全員

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