宇光別m)置戸湖周辺の静峰
2006.03.12/単独
道道88号線C505〜仁居常呂川沿い林道〜赤松林道〜北東尾根〜山頂(往復)
宇光別は、置戸湖南東に位置する1000m級の山であり、石狩山地主稜線から北側に聳える登山道なき山である。
登山口へと、置戸町から置戸湖へと道道88号線を南下、仁居常呂川「つねもと橋」を渡ると林道口があり、ゲートはない。
仁居常呂川沿いの林道は、除雪跡があり走行可能であるが、冬季用の通行止め標識があり
実質の登山口となる。
ルートは、6Km程林道を進み、北東尾根の標高差470mにて山頂を目指す計画である。
春雨上がりの早朝、道道88号線口から、仁居常呂川沿い林道をスキーシール装着で歩くと自動車音に変わって水流が静かに響く。
歌麻呂の沢川沿いに延びる「歌丸林道」分岐点からは除雪跡が消え、この地点以降が予想以上の雪質状況に難儀する。
昨晩の雨により、積雪表層が凍り、下部は深い粉雪でありスキートップが潜って前進が遅滞モード…鹿跡を探し蛇行しつつ距離を稼ぐ。
予想以上に時間を費やすと、小さな小屋が建つ北東尾根への若松林道であり、ここまで何とか鹿跡を辿れたが、若松林道には鹿跡もない。
一歩々、スキーを持ち上げながらの根比べ時間が長い…やっとの思いで北東尾根へと岩部の間隙から取り付く。
濃密な針葉樹林帯に入るも深いラッセルを強いられ、緩やかなる高度上げが続くと時折林道を横断する。
樹林帯も高度と共に疎林となり、雪質も本格的な厳冬期景観となるが、一定勾配の中斜面が続き、林道歩きも重なり疲労感も濃い。
C990で空際が明るくなると尾根筋に出て頂きを実感すると、尾根筋の一部分が開豁した景観の明るい頂きが山頂である。
3等三角点の頂きは、山頂テープはなく展望も制限を受け、周辺の山々は樹林の隙間から多少見える程度である。
下山は、滑降に手頃な斜面が山頂部直下に広がるが、ストックの片方が再び折れ、小回りターンができない…残念!!
下部斜面では、モナカ形状の雪質と濃密な樹林帯に難儀しつつ高度を下げ、林道に出てトレース跡を辿る再びの長い歩きが待っていた。
昨日の「椎常呂」次いで本日の「宇光別」と連続して体力を消耗、決して快適な山とは言えなかったが2山の頂きを踏めた事に満足する。
カメラを忘れて写真はなし…です。
道道88号線「仁居常呂川沿い林道口」 登り
4時間35分1時間45分 下り
2時間55分若松林道 55分 北東尾根取付 1時間50分 山 頂