毛鐘尻山 奥峰24Kmの旅
2006.03.25/単独
パンケ林道〜北西尾根〜山頂(往復)
毛鐘尻山(けがねじりやま)は、道北に位置して美深町とオホーツク海沿岸の雄武町の中間に聳える山である。
道北には地味な山が多く、中でもこの山の頂きを目指す登山者は稀であり、昨秋に「地図がガイドの山歩き」さんが沢筋から登頂しているのは驚きである。
この山は、我が家から比較的近距離であるが、近くて遠き一山として残っていたが、今回、積雪期に挑戦したが、長い林道歩きを含めて往復24Kmの長旅であった。
登山口へと下川町から道道「下川雄武線」に入り、「上幌内」集落の南側に「パンケ」林道標識が雪の上に顔を出している。
今回は、長距離の林道歩きに備えて「うろこスキー」を履いて、パンケオロピリカイ川右岸に延びる林道へと開豁地から歩き出す。
牧草地景観から山間部に入るとラッセル状態となり、C354付近から正面に毛鐘尻山山頂部が岩壁奥側に白き平坦稜線となって確認できる。
C450から尾根取付へと渡渉点を探し、林道に別れを告げて広い疎林斜面に高度を上げる。
長い林道にはウロコ形状の板が威力を発揮したが、勾配斜面になるとスキーシールとは違いジグの角度が非常に浅く、思い描くラインが切れない…気長に高度を上げる。
疎林斜面越しのC850岩峰部を目標に引き続く疎林斜面からC900に上がると、広がりのある台地の景観越しに、横一線の白き稜線部が山頂であり、非常に印象的な光景である。
強風の中、夏の藪漕ぎは強烈さを思わせるハイマツが密生するクラスト台地一角の高みが山頂であるが、何の標示類もなくGPSで高度を確認する。
地元にあって遠き頂きであったと感慨深く空間を味わう…振り返ると西側稜線の920m無名峰が端正である。
下山は、滑降に最適な斜面が続くが、「踵」が固定できないバックル方式のうろこスキーであり、四苦八苦しつつ林道に出ると再び長い林道歩きが待っている…疲れました。
上幌内(パンケ林道口) 登り 6時間05分 4時間10分 下り 4時間10分 尾根取付点C450 2時間 山 頂 1 林道から山頂部
2 山頂部
3 920m
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