トーウツ岳道北の知られざる山
           
2006.04.01/単独

C175雄武ダム工事現場付近〜トーウツ岳(往復)


 トーウツ岳は、道北オホーツク沿岸の雄武町東方の内陸に位置する700m級の山であり、山麓からは意外な程のどっしりとした山容を見せる一山である。
 この頂きは以前から視野に入れていたが、東側アプローチはオホーツク沿岸より距離が大であり、手の届きがたい遠き山と懸案していた。 
 先日、道道49号線にて雄武町方面に向かう際、地図帳にて点線標示の道路は雄武ダムの工事現場への開道を確認、トーウツ岳へのアプローチには好都合と計画する。
 登山口へと道道49号線ぞいの「雄武ダム工事現場まで6Km」標識からトーウツ岳西側の水系、イソサム川沿いの舗装道路に入ると正面に台地形状の山頂部を遠望、工事現場手前のゲート(施錠)の林道分岐C175が実質の登山口となる。
 積雪量が豊富な林道に入り、C373尾根筋へと回り込む林道二叉からC373東側へと折れると一定勾配の林道が続く。
 C665東斜面からは、樹林間隙から鉛色のオホヘツク海と双耳峰の台形山頂部が間近に聳え、山頂北側に岩峰、南側に樹林に覆われた南峰が実感できる。
 山頂斜面は岩峰がある北側に向かう程、傾斜が強く南西尾根から高度を上げた方が無難であり、山裾から見上げる南峰の高度も興味があり、支流の谷間が浅くなる南側へと向かう。
 トーウツ岳西側に延びる当沸川の谷間筋の高度差を測りつつ、C480から谷間へと下降して西斜面に取り付く。
 新雪に疎林斜面が広がり、陽気もあってスキーシールは下駄状態になりつつ南峰を目指す。
 林道を横断、勾配が増し青空下に汗を流し、比較的狭小の尾根に上がると本峰と北側の岩峰(北峰)越しにオホーツクの海が雄大に展開する。
 山麓から見上げる南峰は本峰より高く見えたがGPSでは6m程低く、人の目は当てにならないものである。
 コルへと高度を下げるとトーウツ岳は目の前であり、狭い尾根を辿ると全周展望の狭き頂きであり、眼前の岩峰(北峰)と宗谷丘陵へと続く平野が大きく広がり、頂上達成感は十分味わえる。 

C175林道二叉
登り 3時間20分 1時間05分 下り
山 頂

1 山容
2 山頂部から南峰
3 山頂から岩峰(北峰)
4 山頂から函岳・屋根棟山

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