岩内岳 沢筋から残雪の山頂
2006.05.05/単独
西沢〜山頂(往復)
岩内岳は、日高町南方に位置する900級の山であり、南斜面の山麓には「高比重かんらん採石場」がある。
山容は、南方の鋭峰「シキシャナイ岳」登頂時に眺めると存在感のある大きな山であるが、南側の裾野に採石場と南斜面に発達した作業道に登山意欲を失っていた。
本日は午後に雨模様の予報もあり、短時間に登頂できる山をと地図を眺め、岩内岳を北西側から辿れば標高差も600m程で人工物を見ぬ一山と思える。
晩春の時期、裾野周辺の山肌には残雪が全く見当たらず、沢筋に高度を上げて残雪を拾い山頂をとルートを探索する。
登山口へと国道237号線の三岩橋手前から作業道に入ると地形図では岩内川へと下るC310に作業道分岐があり、高圧線に向かうとP449北側に西沢のC390沢筋広場がある。
今年最初となる沢歩き、倒木が多く快適とは言えないが順調に高度を上げると両岸には次第に残雪が広がり、振り返るとハッタオマナイ岳が白い。
C480の開豁した沢筋広場の正面に西尾根の台端部が急登斜面を見せ、残雪と融雪部分が半々で輪カン装備もためらう時間が急勾配に続く。
西尾根に上がると積雪一色となり、輪カンを履き、C850の扇状斜面の中密度樹林帯に緩やかに高度を上げると広き山頂である。
山頂部には周囲の枝にテープ・布等が縛着され、展望を期待したが樹林に囲まれて全く得る事はできない。
下山は、笹藪漕ぎが速く、C450から伐採道を辿ると雨足が強くなり、標高差570mの山行を終える。
備考「かんらん岩」は、緑色した結晶であり建築資材、製鉄関係等に使用され、国内ではアポイ岳と岩内岳の2箇所と言われます。
1 山容
2 C390
3 ハッタオマナイ岳
4 山頂部
C390沢筋広場 登り 2時間15分 1時間10分 下り 山 頂