古丹別山          道北の低山
        
2006.06.03/単独

R239号線林道口〜山頂(往復)


 上古丹別山(かみこたんべつやま)は、道北の天塩山地の南端に位置、羽幌岳の南方にある静かなる低山である。
 今回、この山を計画したのは、山仲間から「大天狗岳」のお誘いがあり、本日の集合時刻前に近傍の一山と地図を眺め気ままに足を向けたものである。
 登山口へと霧立峠を越えて苫前町側に下ると二股川の支流左岸に林道が延びていて、林道口に鎖ゲート(施錠)がある。
 この周辺の山では、西側の相雲内岳・擂鉢山に昨年の晩秋にOgi氏/旭川と登っているが、この山も含めてアプローチ容易な低山歩きが味わえる。
 ルートは、南側の沢筋を詰めて南東斜面の藪漕ぎを計画、林道は左岸から右岸に変わると次第に道筋も薄くなり、枝沢にて途絶する箇所もあるがC300付近まで延びている。
 今年の最初の沢歩きに変わると、晩春の陽気に流れる小沢の水流は足元に心地良く、今年も沢シーズンが始まると感慨深い。
 C315二股から右股に入るが、山頂までの標高差は200m程であり、久しぶりの藪漕ぎも体力練成になり楽しからずと南東尾根の斜面に上がり振り返ると残雪の三頭山と釜尻岳等が一連に展開する。
 結構濃密なる藪が出現、予想外に手こずりながら山頂直下の残雪魂に上がるとこんもりとした山頂が間近である。
 多少薄らいだ藪下に「アイヌねぎ」を見つけ採ると知らずの間に山頂に至ったようであり、少し恥ずかしいと周囲を見渡す。
 疎林に囲まれ何の人工物を感じる事もなく、思い出深く貴重なる山「羽幌岳」の山容を期待したが残念である。
 下山は、沢筋を忠実に辿るが滝は一つもないと高度を下げると、金属音が幾つか陽春に響きわたる…化石探しの3人がハンマーで石を割っている。
 この周辺の山域は、学名「上古丹四号川礫岩部層」と言われるそうで、太古の時代のアンモナイト等の宝探しに夢を追っている男達である。
「登り:2時間」
1 山頂部
2 釜尻岳・小平蘂を遠望

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