近藤山 地味なる一山
2006.06.17/単独
南東沢〜北東尾根〜山頂(往復)
近藤山(こんどうやま)は、幌内山地の最南端に位置する800m級の低山であり、三等三角点が設置されている。
この山は、アプローチが容易であるも、Webで検索しても山行記録は見当たらず、特に無雪期に登る物好きは極小と思われる。
登山口へと富良野市北側の島ノ下地区から尻岸馬内川沿いに道道を進み「山吹橋」を渡り、幾筋の南東沢口の地形を偵察、比較的明確な沢筋を選定する。
道道脇の小広場から、C315右岸斜面に林道を見つつ、薄い沢筋に心細く入渓するが意外なる程の深い谷間に水流ある沢が続く。
C480二股から左股に入ると作業道跡を右岸に微かに発見するが程なく消滅、一旦枯沢となり沢筋も狭小となるが伏流水である。
C700二股を右股に次いでC750にて沢地形も終わり、扇状斜面が広がるも藪は比較的薄く順調に高度を上げる。
山頂部斜面の方向を多少北側に寄り、北東尾根に上がってしまい、尾根のネマガリダケを漕ぐと山頂尾根の西寄りに山頂点がある。
頂きは、深いネマガリダケに囲まれて全く展望は得られなく、足元に三角点標石を探すも発見できず、地味なる一山と実感する。
山頂部直下の薄い藪斜面が広がる西斜面にアイヌネギが群生しいて、採取するも南東沢へ引き返すのに一つの尾根を越えると言う失敗に教訓である。
下山後、山仲間が集まる日高町に向かいつつ、山菜採りで行方不明となる一因として目先の採取に地形判読を甘く見る心理状況を実感する。
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