大天狗岳 岩壁を巡らす要塞
2006.06.18/GP
C260寿都似林道〜北西尾根〜山頂(往復)
於曽牛山(おそうしやま)は、日高山地北部の主稜線から西方に位置する900m弱の低山である。
山名は、西側の水系「オソウシ沢」の由来から漢字に当てたものと推察するが詳細は不明である。
登山口へと豊糠地区から幌尻岳へと向かう林道に入ると額平川右岸沿いに寿都似林道の標識が立つ。
ルート案としては、額平川を渡渉して沢筋を詰める又は林道からの尾根筋の2案が考えられるが、GPとして後者案から一筋に尾根を辿る事に決まる。
額平川に架かる橋から額平川支流のオソウシ川方向の沢筋地形を大観するが、地形図では崖記号であるが十分可能と思慮するも額平川の水流は速く渡渉点が鍵を握ると思われる。
額平川の橋を渡ると程なく、C260北西尾根取付点に駐車小広場があり、実質の登山口となり、総勢7名の藪漕ぎの始まりである。
尾根取付点の藪は多少深いが、程なく広斜面から尾根筋に地形が変わると、藪は終始にわたり非常に薄く、鹿道も発達して標識の無い登山道状態である。
C600付近まで効果的に高度を上げる急登が続き、C700から笹藪が多少深くなり、振り返ると糠平山次いで雪渓が映える幌尻岳・戸蔦別岳等を眺められる。
C800付近から腰丈程の笹歩きに変わるが苦にならない藪漕ぎが続くと尾根広場に鉄棒が1本無愛想に立つ山頂である。
山頂部には三角点が設置され、疎林に囲まれた展望はやや制限を受けるが、イドンナップ岳特有の長い稜線を遠望でき、「日高辿路」著者である神原さんとお会いした日を想い出す。
下山時、尾根筋正面に眺めるシキシャナイ岳手前の1094m峰はHa氏お勧めだけあり、大きな山容は魅力があり、機会があれば狙って見たい山頂部景観である。
この於曽牛山に関する情報は得られなく、山頂部には標示テープ等が見当たらない一山であり、今回、尾根筋をひたすら歩いたが、非常に快適な藪状況であり、これもある意味では地図読みの未知なる歩きの結果論である。
山行立案者「地図がガイドの山歩き」さんの山行記録へ
備考:前夕、近藤山を下山後に日高千栄地区のロッジにて、現在の日高状況では最も奥深い山行で辛苦を御一緒した「ガイドブックにない北海道の山50」著者である八谷氏夫妻、ポンクワウンナイ川(小化雲岳)山行時でお会いしたKa氏・Ya氏の懐かしい顔と山行計画の立案者である「地図がガイドの山歩き」さんとの山談義に花を咲かす。
同行者
「地図がガイドの山歩き」さんチーム(Sa氏・Hi女史)・Ka氏、Ya氏・Ha夫妻
1 尾根筋から糠平山
2 頂上直下の尾根歩き(下山時)
3 1094m
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