神居山     旭川郊外の美沢
          
2006.07.01/単独

石灰川〜北東沢〜山頂(往復)


 神居山(かむいやま)は、幌内山地の北端に位置、同名の山名がオロエン川を挟んで2山あるが何れも800m級の低山である。
 北側の神居山は、スキー通の間では評価が高い「カムイリンクススキー場」があり、登山対象となりにくいが、南側の神居山はWebで検索すると積雪期に多少登られているようであるる。
 今回、東斜面つまり旭川郊外より沢筋から詰めたが、小粒ながら美しい沢筋が続き、最後は藪を漕ぐ事となるも山頂に至った記録である。
 登山口へと旭川市街地を富良野方面へと抜け、神楽岡から雨粉川沿い林道に入ると石灰川との分流点から程ない地点に旭川営林署標識にゲートがある。
 ルートは、林道を4.5Km程歩き、石灰川の沢筋を詰め、北東斜面から山頂を目指す計画であり、情報は皆無である。
 ゲートを抜けて雨粉林道を行くと旭川郊外もあり、山菜採りの方々を見かけ里山雰囲気、いつも人知れずの山中に奥深く入る事が多いので何となく心強さを感じる。
 C330林道は石灰川を離れて北東尾根へと続き、石灰川に入渓すると下流点への河原歩きとの境界景観であり、上流は沢雰囲気である。
 沢幅は広くなく、岩伝い歩きが多く、倒木等もない清流の雰囲気に落ち着いた沢筋がC650まで終始続き、旭川近郊の里山とは思えぬ程の美しい沢であり、とても得をした気分である。
 ミニ床滝、小滝がC535まで断続的に出現、簡単に高捲き、C545二股を右股に入り、高度をC640二股まで上げると水流も薄くなる。
 C720二股の枯沢から左股に高度を上げ、藪が狭い沢地形を覆うと山頂部は間近である。
 背丈程の笹藪から点在する樹木を目標に藪を短時間漕ぐと、平坦台地の中心部の高みが山頂であるが三角点標石は見当たらない。
 標示テープ等も無く、明るい頂きの北側には通信施設の反射板越しに旭川市街地が眼下に広がり、西側には新城集落が山間道路に広がり里山雰囲気である。
 初夏の強い陽射しを浴びながら下山、意外なる美沢歩きに十分満足、是非、旭川市民の登山愛好者の方々には無雪期にも歩いていただきたいルートと思える一山であった。
1 C485小滝
2 山頂部(反射板)

HOME