ペンケヌーシ岳南峰岩峰群の爽快山頂
          
2006.07.22/単独

四の沢橋〜パンケヌーシ川〜四の沢〜山頂(往復)


 ペンケヌーシ岳南峰は、日高主稜線の西方に位置するペンケヌーシ岳から派生する南尾根の一端に位置する1700m級の無名山である。
 ペンケヌーシ岳は、登山道もあって「花」が豊富な一山であり、私が過去に登山道しか知らなかった頃、山登りの楽しさを教えてくれたのが、ペンケヌーシ岳であった。
 ペンムヌーシ岳から南峰へと登山道は無く、地図を眺めると南尾根上に岩場記号が連なり、標高も本峰(1750m)と大差が無く妙味ありとルートを探す。
 山頂に至るルートは四方から考えられ、通常、登山道がある六の沢から東斜面の沢筋を辿るのが標高差・距離的に一般的と思われるが、今回、南側から沢一筋を辿り山頂に至った記録である。
 登山口へとパンケヌーシ林道を辿り、チロロ岳登山口を過ぎると程なく四の沢橋が入渓点となり、1100mの標高差である。
 四の沢橋と言われるが、流れるのはパンケヌーシ川であり、右岸の薄藪を漕ぐと沢口に大量の流木景観が四の沢である。
四の沢左岸の笹藪の鹿道を利用してから入渓すると荒れた沢ではなく、緩やかに高度を上げC810左岸枝沢を見るが地図を眺める迷える分岐点は出現しない。
 沢幅は比較的広く、滝もない平凡な沢歩きが続き、高度も上がらず辛抱の時間帯が長く感じるとC980二股の地形結節点である。
 南峰から南に延びる1672岩峰に向かう右股も考えたが、北上して南峰南西沢から高度を上げようと左股に入る。
 沢筋正面に西尾根が空際に浮かび山頂部を何となく実感しつつ、沢幅が狭小となるも両岸に草地景観もあり明るい沢筋が続く。
 C1200二股も更に北上するとC1500で枯沢に変わると沢幅が急激に狭まり、笹が覆うと山頂まで標高差150m程で灌木次いでハイマツである。
 ガスに煙る斜面に広がるハイマツの海は、疲労感の体にはしんどいと我慢の一歩、頭上に岩峰群を見上げると低ハイマツ帯に変わり、高山植物の座布団歩きに岩峰は目前とホッと溜息である。
 花畑を踏まないようにトラバースすると周囲の岩場より高い岩峰が最高点の1733峰(南峰)である。
 ガスに包まれて隣接する岩峰への視界が得られない景観の岩場に咲く「○○○○○」の花がとても印象的な高所である。
 晴れていれば展望は圧巻と想像!!いつまでも居たい空間雰囲気であり、残念!!であるも山登りの良さはこんな日があるからとも思える。
 下山は、南尾根の岩峰を越えてのルートを当初考えたが、霧雨低温と視界が全く得られない状況、本日は無難にと往路を下降する。
 備考:「六の沢」から1672mへと沢筋を辿り、南尾根筋の岩場を抜けて北上、南峰へのルートが標高差も少なく、変化と花に出会えると思え、晴れた日に機会があればと歩いて見たい一山であった。

四の沢橋
登り 4時間05分 3時間10分 下り
山  頂

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