天狗山 魅惑の低山稜線
2007.03.31/単独
浜頓別妨川沿い林道〜558南尾根〜558峰(往復)
.558峰は、道北でも低山の分類に属する無名峰で標高差は500m程であり、筬島地区の北側に位置する。
この無名峰は、国道40号線にて音威子府村から山間隘路にて中川町に抜ける際、天塩川の奥に眼を向けると稜線が端正な山容である。
この風景は、過去に幾度も眺める都度に機会があればと思慮していた。
昨秋に多勢の山仲間と南隣「天狗山」の山行時に間近に眺めた経緯があり、稜線歩きを今回計画する。
登山口へと音威子府から山間隘路に入ると筬島地区であり、筬島橋を渡ると正面に白一色のスカイラインが映える。
ルートは、稜線歩きが主体と考えると498南側の尾根へと東斜面から上がり北上して558峰まで足を延ばそうと地図を眺める。
宗谷本線の踏切付近からは未除雪であり、西側「天狗山」を眺めつつ、昨年の晩秋に大勢の山仲間と藪漕ぎした山行を想い出しつつ、最終家屋(無人廃墟)を過ぎて山間部に入る。
地図では、浜頓妨川沿いに林道が分岐表示されているが、その手前、最初の橋から林道が延びている。
手前林道から天狗山東側の467峰北側を回り込むように林道を離れると錯走地形が続く。
天狗山と498峰コル部を目標に西進すると等高線が緩となり疎林景観が展開する。
C350付近からは、小粒ながら一人前の山容が連なり、晴天もあり登山意欲が沸く。
稜線に上がると東側に大きく張りだした雪庇が続くが、498峰まではスキー装着で問題はない。
498峰の東西の斜面は急峻であるが、西側は樹林が続き、一端回り込むと灌木が埋没する498峰の頂きである。
展望に優れた頂きからは、道北特有の山並みにペンケ山・敏音知岳・函岳・間近に鬼刺山等が広がる。
558峰へはスノーリッジが続き、ワカンへと装着して緩やかに降下する。
眼下には悠々と蛇行した天塩川、正面にペンケ山を遠望、高低差の少ない凹凸を繰り返し、爽快なリッジ歩きである。
無名峰の高みからは、北側へと大きく下降した尾根沿いに「点名:相間内」ピークが大きな空間に魅力ある。
備考:道北には、台地形状の山並みが多く点在する中、南方「鬼刺山」も鋭峰として際立つが、東隣「621峰」は標高100m程低いが、その鋭峰は一段と映え、機会があれば狙って見たい衝動に駆られる。
登り:2時間40分/下り:1時間20分 1 筬島地区から山容全景
2 498ピーク
3 558峰
4 498ピークから天狗山(右手前)鬼刺山(右奥)621峰(奥左)
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