天狗山   道北の展望低山
          
2007.04.07/GP

ふれあいの家〜朱鞠内川沿林道〜石油沢沿林道〜東尾根〜白地畑山〜白地畝山(往復)234)


 白地畑山・白地畝山は、道北の朱鞠内湖(人造湖)西方に位置する低山で奥深さも加わり、踏まれる事は稀と思われ、山名を知る人は極小と思える。
 私自身もこの山に関しては、未知であったが、今回、頼もしき山仲間であるOgi氏/旭川からお誘いを受け急遽地図を眺め、長い林道歩きから山頂を踏んだ記録である。
 登山口へと幌加内町朱鞠内の北側に建つ「ふれあいの家」で半年以来となるOgi氏と合流する。
 ルートは、幻の鉄道「名羽線」沿い林道を10Km程辿り、奥側「白地畑山」次いで「白地畝山」の2山を計画する。
 山行の難点は長距離の林道歩き更に2山の標高又道北特有の錯雑地形の丘陵に展望等は期待していなかったが、展望は抜群でありここに紹介する。
 「ふれあいの家」から朱鞠内川沿い林道に入ると雪面は固く、Ogi氏が最近購入した「鱗板スキー」は緩やかな傾斜では効果抜群である。
 私はノーマルスキーがスリップ状態で長い林道往復で体力の消耗運動を強いられ、装備の重要性を再認識する場面が続いた。
 高低差の少ない林道からは、ピッシリ山東尾根が南北に純白の山容を見せ、C365「上石油沢林道」標識から林道を離れ、白地畝山の東側急斜面の雪崩部を確認しつつ、下山尾根を探しつつ沢筋に入ると融雪景況が例年より早いと実感する。
 C400から浅く広い凹地斜面に強い陽射しが照りつけ春山気分を満喫、錯雑とした小尾根に上がり凹凸を繰り返すと羽幌町と幌加内町境界に位置する格段と特徴のない「白地畑山」頂きであるが展望は十分に得られる。
 山頂から次の目標である「白地畝山」のアプローチを眺めるが、一端引き返してから北尾根を経由して山頂を目指すの良策と眼下の錯綜地形を眺める。
 尾根筋の小起伏にO
gi氏の「鱗板スキー」が一層威力を発揮!!私が完全に足を引っ張る格好となり、先行して待つ彼の姿が反復!!申し訳ない気分である。
 北尾根は、一定勾配の中斜面に疎林が広がり滑降には最適であり、
朱鞠内湖と名寄・美深地区の山々が遠望される。
 全周展望の山頂部からは、ピッシリ山と尾根筋全景、次いで先年に気の遠くなる林道を辿った「羽幌岳」の山容を初めて眺め感慨深く想う。

 この2山は、同似であり妙味あるが由来は不明!!Ogi氏の計画にて登頂の機会を得た山行であったが将来にても踏まれる事は極めて稀と思える。

 備考:山行時、林道沿いに鉄道跡が続きOgi氏が「名羽線」
の由来を語り、帰宅してから興味を覚えて調べると道内の鉄道路線は数多く廃止された中でも未成線はこの「名羽線」との事である。
 山行時に深き山間部に見た橋梁・トンネル等に石炭・原木搬入として栄えた昔日を偲び、時代の流れを実感し一抹の寂しさを覚える。 

ふれあいの家
登り
4時間45分
3時間35分 下り
2時間50分
白地畑山
1時間10分
白地畝山
ふれあいの家

白地畝山からピッシリ山(Ogi氏/旭川提供)
白地畑山
白地畝山
白地畝山から羽幌岳
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