天狗山   台地山頂は好展望
           
2007.04.23/単独

C430採石場〜茅刈別川沿い林道〜茅刈別川第三支川沿い林道〜西尾根山頂(往復)234)


 芦の台は、北大雪の北方に位置する1300m級の山であり、その名の通り「台」と呼ばれる形容がふさわしい山頂部である。
 山頂地形の等高線は非常に緩であり、登山対象の時期としては積雪期限定と以前から地図を眺め今回登頂した記録である。
 登山ルートは、西側より長い林道を辿り、渡渉を考慮して多少迂回となるが、西尾根を辿って頂きを踏むものである。
 登山口へと上川町から国道273号線で北見峠方面に向かい、旭紋新道を抜け茅刈別川沿いの林道に入ると国道口から400m程先のC475採石場付近から未除雪であり、車中泊とする。
 翌早朝、、昔ながらの革バックルのスキーを履いて快調に歩くと竣工間もない200m程の長い砂防堤を過ぎ、高低差の少ない林道歩きに春の元気さを実感する。
 C615付近からの正面には、ニセイカウシュッペ山の白き威容が聳え、芦の台の展望度が良ければ間近に山容を眺める事ができると期待する。
 C637、茅刈別川と茅刈別第3支川との分流点から地図上では一旦林道が途切れ、茅刈別川沿いに延びているが両河川沿いに林道は続く。
 ここが思案箇所と地図を眺め、西尾根取付きへの渡渉を皆無にするには茅刈別第3支川の上流へと高度を上げれば渡渉点もあるだろうと左岸林道に入る。
 茅刈別第3支川と茅刈別第4支川の二股手前C840で林道が消えると同時にスキー装着では無理であるが渡渉点が出現する。
 茅刈別第3支川を渡るとC998への急登が続き、北側に回り込み広い尾根に上がると遠方に道北の白き山々が連なる。
 狩人タイプのステップスキーは、勾配が強くなるとスキーシールの効果性を認識するが、前進速度は抜群であり我慢である。
 高低差の緩なる歩きに「ニセイカウシュッペ山」の迫力が時間と共に増し心躍る時間帯が続くと平坦台地のC1316は高所湿原の景観を見せる大きな空間が一気に広がる。
 「芦の台」は、地図では台地上の1316に山名が記載されているようであるが南側が50m程標高が高いようである。
 南側の小高い丘景観C1365の台上に上がると周辺には人工物・標示示物は全く無く、この山を登山対象と考える方は稀と静寂に再認識する。
 青空下、展望に優れた頂きからは、天塩岳・於鬼頭岳・チトカニウシ山次いで間近に眺める「ニセイカウシュッペ山」は、昔日、登山道からの山容は丸み帯びた山容に優しさを覚えた記憶とは別の顔を見せる。
 ニセイ山を反対斜面の北側から眺めると意外にも「比麻奈山」も含めて幾筋にも発達した尾根筋には岩稜群が連なり厳しき一山であると感慨深い。

登り/5時間45分 下り/2時間55分

林道からニセイカウシュッペ山
芦の台からニセイカウシュッペ山
芦の台から天塩岳
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