天狗山 浮島湿原の高所周遊
          
2007.04.30/単独

浮島トンネル東口〜沼の南〜沼の北浮島トンネル東口234)


 沼の北・沼の南は、北大雪と道北の境界に位置する低山に属する三角点名である。
 この山に興味を覚えたのは浮島トンネル命名由来の浮島湿原がトンネル上にある事であり、三角点を巡り湿原の景観はいかにと計画する。
 
ルートは、浮島トンネルの東西が考えられるが広大な台地を巡るのは東側からと浮島トンネルに向かう。
 早朝、浮島トンネル東口の斜面は「壁」景観であり、ポンルベシベ川支川左岸から渡渉、トンネル頭上へと急峻な固雪面に標高差130m程ステップを切ると平坦台地に上がる。
 朝陽にチトカニウシ山の山容が印象的であり、眼下に国道を走る車両を眺めつつ南西に向かう。
 起伏の少ない疎林に方向を定めるのはGPSが威力を発揮、台地遠方に境界線の山々が地図読み以上に立派なのには意外感が強い。
 林道に出ると丸みある連なり見事な景観である。
 次いで「沼の北」へ向かうが横走地形を2つ程切るのが難点であるが、雪面は固く快適な滑降が味わえる。
 昔日、藪漕ぎに登頂した「笹山」の山容が迫力があり、山も見る角度を変えると随分と印象が相違すると実感する。
 1003P東裾野を切るとスノーモービル跡が無数に走り、メッカ的な遊び場だと少し残念気分が広がる。
 「沼の北」は地味なるピークであるが、頂きからは天塩岳が間近に眺められ、眼下に「浮島湿原」の景観を探すが樹林と雪原が広がるのみでガッカリ気分である。
 下山、沼の北山頂の眼下に林道が続くが、直線的に南下して浮島トンネル東口に向かうも難点は急峻な下降斜面と沢筋渡渉である。
 幾度か転倒しつつ、雪融けが進む沢筋の渡渉は容易であったが、トンネル口の橋梁に直接上がる方が車両爆音の往来もあり苦労した。
 今回の山行は、何気なく通行する「浮島トンネル」の頭上を横断、その地形に憧れた自己欲の強い山行であろう。

4時間20分

トンネル上からチトカニウシ山
沼の南
沼の南からニセイカウシュッペ山と大雪山
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