天狗山      増毛山地の隠山
          
2007.05.04/単独

千代志漁港〜C80ゲート〜千代志川〜754〜千代志岳〜南西尾根234)


 千代志別岳(三角点名)は、増毛山地の雄峰「雄冬山」の尾根筋が日本海へと延びる線上に位置する何の特徴もない高所である。
 標高は800m級であるが、海抜0m付近からの山行であり、内陸の山から見れば結構なる高度差となる。
 登山口へと留萌から半年振りに眺める「海」沿いに南下、雄冬南方の小漁港「千代志別」からの山間越しに「雄冬山」が見事に映える。
 ルート計画は、千代志別漁港からトンネル沿いに北上する林道/千代志別川沿いの2案を考えたが前者の林道は不明であり、後者を選択する。
 千代志別川右岸林道は、C80で私有地立入禁止のゲートが設置され実質の登山口となり、正面に雄冬山を眺める。
 夏山景観の斜面を眺めながらの藪沢筋歩きに標高400付近まで上がらないと積雪は望めないかと半信半疑で緩やかに高度を上げると「小熊」の足跡である。
 C250二股(左股)から本格的な沢歩きに変わると残雪等で狭小となり、C320から藪斜面に取り付くと広い谷筋に積雪が一気に広がりホッと溜息!!
 754への尾根筋へと急勾配の斜面を上がると増毛山地の知峰が展望され、平坦尾根の一部「千代志別岳」越しに雄冬山が高い。
 広尾根歩きは爽快であり、山間暮らしの田舎者には日本海の青が眩しく、登山口での藪景観の不安感が一瞬に消えてしまう。
 台地尾根に位置する「千代志別岳」は、2つの小コブがあり、どちらに三等三角点が埋もれているのかは不明である。
 頂きは展望抜群であり、懐かしき増毛山地の主稜線の山々が連なる…さて下山経路と地図を眺める。
 ここで気になるのが千代志別漁港からトンネル沿いに北上する未発見の林道である…確認しようと南西尾根を下る。
 三角点491の尾根筋に微かな林道跡が残雪に続くが程なく「雪」も消えると林道跡も消滅、諦めて千代志別川方向へとC490から薄い藪斜面に300m程降下すると初夏を思わせる山間林道に出る。
 低山ながらルート変化に富み、展望にも優れ、春山には隠れたる一座と印象深い山行であった。 

C80私有地立入禁止ゲート
登り
3時間25分
1時間20分 登り
2時間20分
C250二股
2時間05分
山 頂

千代志別岳と雄冬山
雄冬山
千代志別岳山頂

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