天狗山 北大雪の無名高山
2007.04.07/GP
大函(層雲峡)〜ニセイチャロマップ川沿い林道〜C802橋〜1522m峰(往復)234)
1522m峰は、北大雪の雄峰「屏風岳」東隣りの尾根に位置する1500m級の山であるる。
この山行の狙いは、北大雪山系の中でも屈指の存在感を誇る「屏風岳」威容を間近に眺めて見たいと憧れ、今回夢が叶った記録である。
ルート計画は、往復13Kmの林道歩きと1522m峰南尾根の標高差約700mの結構ハードな山行である。
登山口へと層雲峡温泉を過ぎ、トンネルを抜けた観光地「大函」に到着、時期早々又早朝もあり大函駐車場は静寂である。
装備は、林道状況が不明であり、スキーを持参したが携行せず、MTBが良かったと長い林道歩きに痛感、後の祭りである。
雪が消えた林道へとプラーブーツを背負い長靴で歩きつつ、この林道には過去「丸山」「屏風岳」へと通ったと想い返す。
晩春のニセイチャロマップ川は活気ある水流を見せ、道端には「おたまじゃくし」群生、「ふきのとう」…この高地も春本番である。
正面に「武利岳」の白き山容を山間越しに遠望すると、屏風岳への沢ルートに一般的に使用される「ニセイチャロマップ第1川」付近から林道は残雪に覆われる。
足元が抜かると河原歩きに変更して渡渉点を探すが水流が元気であり、予定通りC840のコンクリート橋に到着する。
取付点の南斜面に雪面は無いが、C1000まで上がれば残雪が拾えるだろうと明確な尾根に上がり高度を120m程稼ぐと一面の雪景色である。
プラブーツに履き替えながら、遅き「朝食」と…食料が無い…車中に忘れたと気付くも時遅しであり、この登りと帰路の林道を考えると一抹の不安!!
間断なく直登が続き、C1350岩峰付近から「屏風岳「を一瞬眺め、岩峰を西側に巻くと1522m峰手前のC1465ピークがハイマツと雪庇の廊下越しに高く聳え、一度コルへと高度を下げ2箇所程の細い岩稜筋を抜ける。
山頂手前のC1450ピークは、高山植物と低ハイマツが露出した快適な細尾根の座布団であり、期待通り「屏風岳」を間近に眺め迫力満点である。
尾根筋最大の難点であるC1450ヒーク東側は高度感溢れる岩壁であり、地形図では判別できないが、コルへと50m程急斜面に高度を落として広尾根を辿れば1522峰である。
「屏風岳」を間近に眺められ又武利岳・武華山・表大雪・ニペソツ山等展望溢れる静寂なる一座であるが、食料なく2Lの水だけで8時間30分歩く事となったのは反省である。
何れにしても、時間経過と共にお腹に力が入らない忘れがたい一座のであるが、これから先も昔日に歩いた主稜線の山々をサイドから眺める山旅は続くのだろう。
大函駐車場 登り
5時間20分
1時間40分 下り
3時間10分C802橋 3時間40分 山 頂 1 山頂部
2 山頂
3 屏風山と1522m峰
HOME