天狗山 夕張山地北端の一座
2007.06.16/単独
ニシジマノ沢沿い林道〜西沢〜山頂(往復)234)
鳥帽子岳は、芦別市南方の奥芦別に位置する700m級の低山であり、道道452号線からだとアプローチが容易であり、積雪期を対象に登られる事がある。
鳥帽子岳の山名は、日本全国又北海道内でも大雪山、道央の山々は知られているが、この山は知名度も低く、特に無雪期に登山対象と考える方は稀と思える。
今回、無雪期に沢筋から山頂に至ったが、過去に芦別・夕張山地の低山を歩き回り、山頂直下を含んで濃密なる藪漕ぎを強いられる山行が多かったが、この山は例外であった。
ルートは、鳥帽子岳四周に道路・林道が発達して何れも可能と思えるが、今回は西斜面の沢筋を辿り、山頂に至った記録である。
早朝、道道から林道に500m程入ると植林帯の開闊地C225が実質の登山口となる。
山間部に流れるニシジマノ沢右岸の緩い林道の屈曲部C255、沢筋を隠す草木が茂るが西沢に入渓するとすっきりとした広めの沢には導水パイプの形骸が点在、水量は少ない。
C275二股上に溜まり池があり、左沢から押し流した土石流が二股を埋めて右沢の流水を留めている。
地図標定が容易な沢二股に一定高度でアルバイトすると沢幅も狭まり、C395から滑床形状の景観に変わるが、難しい場面の岩越えも無く直進する。
C550で明確なる沢筋を終えると浅い凹地斜面に中密度の藪が広がり、北西尾根に上がると北西沢斜面は明るい草地植生が広がり!!…情報を得られない山行の特性である。
尾根上の比較的薄い藪漕ぎにC720の山頂直下にて岩頭が忽然と姿を現し、昔日の北アルプス「鳥帽子岳」の山容をなぜか想い出す。
岩頭下を回りこむと山頂部は眼前であり、東西に急峻な細い稜線の一端が山頂部と評定、頂きからは東側に限られた展望が得られるが、地味なる山々が連なり、眼下の初夏の陽射しに輝く畑地が眩しい。
山行時間/3時間
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