天狗山   夕張山地北端の一座
           
2007.06.17/単独

惣顔真布川沿い林道〜C375林道分岐〜南沢〜山頂(往復)234)


 多聞岳は、芦別市南方に位置する700m級の低山であり、山名から「酒飲み」の方には是非一度は登っていただきたい一座である…私は上戸ではありません。
 ルートは、南北の2本を考えられ、北側からは「地図がガイドの山歩き」さんに山行記録がある。
 私は南側からと考えたが、考慮事項は往復8キロの林道歩きであるが、それも妙味と計画して山頂に至った記録である。

 登山口へと道道452号線を芦別方面から三笠市へと南下、道道○○橋から惣顔真布川沿い林道に入ると直ぐにゲート〔施錠〕がある。
 今回は、当初から林道歩きと決めていたので、早朝ゲートを抜けると初夏の眩しい光線が山間部に射す。
 高低差の少ない林道歩きが続くと山菜採取の車両が頻繁に追い越して行く光景には驚くばかりであるが、反面、人の気配を感じると未だに気持ちが落ち着く。
 C370林道分岐から多聞岳南沢への作業道へと行き、林道が急勾配に変わるC385より沢筋に降り立つと水量は少ない。
 中幅の沢筋に一定高度で時間が流れC400二股〔左〕C435二股〔左〕以降の沢二股は何れも右沢へと地図判読が微妙なる沢地形が続く。
 滝もない平凡なる沢筋が続くとC600二股右股で枯沢となり右股を上がると勾配も強まると程なく沢地形が消える。
 C660二股〔狭小Y地形〕が登頂ルートの結節点と下山時に知るが、左股が最短距離であるが藪も濃密であり、東尾根上の快適な開闊地を発見できない。
 右股に上がると一層急峻なる斜面が続き、薄い藪植生を頼りに東尾根に上がり、山頂部に向かうと実に快適なる開闊尾根がある。
 多少濃密となった尾根筋歩きに程なく山頂であるが、人工物等は見当たらず樹木が周囲に展望を制限する。
 東尾根の開闊地に引き返し、南方の夕張岳・滝の沢岳が残雪に映えて威容を見せ、この頂きは予想外の展望に優れ、藪も薄く良き一座と感謝しつつ下山する。 
山行時間/5時間30分 
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