天狗山   地味なる低山
       
2007.07.08/単独

キムン芦別川〜北東沢〜山頂(往復)234)


奔別岳〔ほんべつたけ〕は、800m級の低山であり、夕張山地の主稜線から外れ、登山対象と考えるのは稀と思える。
 この山の記録は、ルートを西側に選定した「地図がガイドの山歩き」にあるが、同様にルートを設定すると前回「境山」登頂時の沢筋を再び辿る事となり、私は東側から頂きを目指すのが妙味ありと計画する。

 この周辺の山域を登山対象に考えるのは稀な上に、東側の沢筋に入り込むのは更に物好きの他にならないと思える。
 登山口へと芦別市から道々452号線を南下して芦別ダム林道口を過ぎ、キムントンネル手前の駐車広場が実質の登山口となる。
 ルートは、道々452号線からキムン芦別川支流に下降、キムン芦別川を6Km程辿り、奔別岳北東側に回り込んで可能な限り沢筋にて高度を上げ、頂きを踏もうと地図を眺める。

 早朝、往来の少ない道々から渇水状態の支沢に高度を下げて降り立ち、キムン芦別川本流に入る。
 川幅は広く一枚岩形状の石畳が延々と点在して心地よい時間が続くが、高低差が少なく黙々と歩きつつ魚影を期待するが不思議な程に見る事がない。
 C480二股〔右〕、C525二股〔左〕、C545で短いゴルジュを過ぎるとC590では、長さ100m程の滑床岩に薄い水流が滑るように流れる。
 C615二股〔左〕から南東尾根へと直接取り付く事を斜面の植生からも考えたが、計画通り、北東側の尾根筋を回り込むと沢幅も狭小となり、雪渓も点在する。
 枯沢次いでC790で沢筋が消えると標高差130mを残し、勾配の強い中密度の藪に体を引き上げる。
 辿り易い急斜面の植生に掴まりながら、アルバイトすると真っ直ぐに伸びたネマガリ竹が出現、昨日の「番ノ沢山」から比較すると鼻歌気分である。

 南東に位置がズレて多少の尾根筋を辿ると狭小尾根の地形部が頂きであり、「地図がガイドの山歩き」が辿った反対斜面の南西側植生を眺めると特に苦にならない植生と判断するが急登で難儀と予想される。
 四周に樹木等が点在して視界は制限をうけるが、美唄山・夕張山地の主稜線次いで眼下に三笠市が樹木の間隙から遠望される。

 この一座にて夕張山地の主稜線及び主稜線から外れた無名に近い山々で無雪期に登れそうな頂きはほぼ踏んだ事となる。

 例外としてモニター登山の「崕山」は残っているが!!…このような山も自然保護を考察すめ観点からも必要と思える。
登り/3時間30分  下り/2時間30分

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