台地尾根の山頂部は!!
           
2007.07.14/単独

パンケユクトラシナイ川川沿林道〜東沢〜山頂〜南尾根〜南東沢234)


1094m峰〔点名:幌内〕は、日高山地北部に位置する1000m級の山であり、無名峰にて三等三角点が設置されている。
 この山は、日高町の東側にあり、糠平山から国道へと北側に派生する尾根上に存在するが、地形図では広尾根のピークであり、無名峰も加わり登山意欲を抱かせない山であって、この山頂部を目指す方は皆無と考える。

 ルートは、東側のパンケユクトラシナイ川の沢筋から東沢を辿り、等高線が緩となるC950付近まで沢筋に高度を上げて山頂を踏む計画である。

 ゲート鍵を受領時、日高森林組合事務所は裏手に小移動していて、予約した鍵を受領するが、本格的登山時期もあり、大量の申込み状況である。

 登山口へと日高町「千栄地区」から千露呂川沿い林道に入り、パンケユクトラシナイ川の左岸林道に入ると程なくゲート〔施錠/所持鍵は適用外〕があり実質の登山口となる。
 地形図上の林道が崩壊しているC515二股は、広く荒れた景観であり、広い沢筋に緩やかに高度を上げるが、C515二股で右股へと誤進入して北側へと大きく迂回ミスをする。
 沢筋が狭小かつ急登斜面に変化するので首を傾げつつ、地図を眺めて判断ミスに気付き南斜面を切るように西進すると作業道に出てから一旦高度を下げ、当初計画したC530二股に出会うが1時間30分程のロスとなる。
 C530二股は広い沢筋であり、右股に入ると今年最初の日高山地の低山であるが、やはり沢規模の大きさは今春に歩いた夕張山地の各低山とは比較にならない。
 滝もない平凡なる沢筋が続き、C800で浅い凹地形に藪が煩くなると何の特徴もない景観に笹薮が濃くなる。
 地形判読が難しい時間帯に高度を上げて、高低差のない山頂部の台地に到達…三角点はと「濡れネズミ」状態で笹薮を抜けると…何と…立派な林道が走っている!!

 こんな事もあるさと溜息!!…広尾根を南北に走る林道はと興味本位で辿るが、この先、東西に繋がるかも判別できず南へと600m程、林道を南下するが、深追いは禁物と再び沢筋へと下降、地形図でパンケユクトラシナイ川沿いに延びた林道終点に出会う南東沢を目標に高度を下げる。
 この山は、あまりにも物好きな部類に属する無名峰であり、山頂部景観に失望した割には疲れた一座であった。 
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