天明るさの斜面から展望山頂
2007.07.15/GP
九の沢林道〜九の沢〜南面沢〜山頂(往復)234)
幌内岳〔ほろないだけ〕は、北日高山地のペケレベツ岳から芽室岳へと流れる主稜線から西に外れた1700m弱の山である。
幌内岳とは、三角点名であり無名峰であるが、地図を眺めると高度・位置からも注意を注がれる一座であり、以前から登頂機会を狙っていた一座である。
この山に関する情報はいつもながら皆無であり、ルートは2案が思慮され、北側は沢筋は短く容易と思われるが、国道口から始まる長距離の林道が難点である。
今回選択した南側は、ペンケヌーシ岳登山口への林道が使え、林道の分岐以降は通行不能であっても時間的に可能と判断、心強き仲間であるOgi氏/旭川と共に登頂「良き山」と実感した一座であった。
前夕、私は「幌内:点名」で溜息をついた山行とは違って、良き山「雪盛山」を下山したOgi氏/旭川と日高町で合流、翌早朝、ダム放流のお知らせの大きなスピーカに起こされる。 登山口へと千栄地区を過ぎてパンケヌーシ林道ゲートに入り、ペンケヌーシ岳登山口の手前C915林道分岐からの「九の沢」右岸林道は程なく崖崩壊により通行が制限されるが、何とか小型車両なら通行できる。
C1055「パンケヌーシ本流1号線」林道通行不能点〔盛土〕が登山口となり、ルート設定は南側から九の沢に直線的に北上して頂きを踏もうと計画する。
地形図では、林道が通行不能点〔盛土〕から離隔しており、沢筋沿いを辿るが水量・水流は力強く、本格的な夏季時期であるが、早朝もあり痛い程の冷水である。
C1135二股〔左股〕を抜けると、C○○○○までは、沢両岸に広がりがあり又藪も薄く、短時間に距離を稼ぐ事ができて比較的辿りやすい地形が続く。
滝も無い難しい地形の難所もない時間帯が続き、振り返ると芽室岳の山容が快晴下に間近に映え、日高山地と実感する。
C1460の角度小の二股は、下山時に判読できたが左股は直線的に山頂に至れるが、右股を進んでも大差はない。
C1500頭上には、潅木等の樹林が広がるが、高度を50m程上げ樹林帯を抜けると、背丈の低い笹斜面が広大に展開され、映える山頂稜線にはハイマツが点在する。
地図ではC1545から南斜面に大きく崩壊部地形が続き、最大の難所と考え、ザイルも2本用意したが、経年変化にて特徴ある地形は全く見る事はできない。
拍子抜け気分の明るい斜面からの展望は心地良く、山頂直下のハイマツを抜け、東尾根に上がると山頂は間近であり、三角点標石が設置された頂きは裸地に近く、測量の為の資材の残骸が見られる。
山頂展望は、四周に抜群であり、北からペケレベツ岳・芽室岳・懐かしい雪盛山・ペンケヌーシ岳等が一望される。
情報無く地図を眺めルート設定して、頂きを踏むと言う達成感が十分に満たされる良き一座…久しぶりのヒットであった。
山頂:3時間20分1 山頂下(O氏提供)
2 稜線
3 雪盛山(O氏提供)
4 ペンケヌーシ岳
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