天狗山 鬼刺山の弟分も鋭峰
2007.08.08/単独
鬼刺辺橋〜鬼刺辺沢(オニサシベ沢)〜北北西沢〜山頂〜北尾根〜鬼刺辺沢(往復)234)
621峰は、道北の音威子府村西方の天塩川南側に位置する600m級の低山であるが、山容は「鬼刺山」と並び立つ鋭峰である。
道北地方は、低山群の山々であるが、その中でもこの無名峰は標高621mと背足らずであるも、この周辺山域にて遠方からその「尖った」山容に何度か魅せられた。
である斜面から山頂に至った記録である。
ルートは、鬼刺辺川を辿り、私には積雪期は無理である直登の北北西沢を経て北尾根から山頂へと標高差600m程の手頃な山行と思ったが甘かった。
登山口へと音威子府村から稚内方面へと国道40号線を天塩川沿いに西進、筬島地区を過ぎると小さな神社先に鬼刺辺橋がある。
神社付近から林道がオニサシベ川沿いに延びているが、炎天下、国道40号線の鬼刺辺橋から歩いて見ようと廃道林道から立派な林道に間もなく出合う。
C80砂防堤で林道が消えて入沢となり、沢筋は細かい玉石が続き、薄い水流が足元に心地良い時間帯が続き、沢幅も多少狭くなるが予想外の美沢景観である。
C180小滝次いで4m滝を捲くとC190北北西沢出合い(直進/鬼刺山)であり、息つく事のない急登が山頂までの標高差430mに渡り続くのである。
狭小の沢筋は、終始高度感があり、岩壁等を幾度か巻くが手掛かりが薄く精神的に緊張を強いられる場面が点在する。
C500沢形が消えると低藪斜面が広がり開放感溢れるが、急峻な斜面が引き続き、尾根筋を実感すると灌木に体を持ち上げて何とか細稜線の北尾根に上がる。
スッパリ落ちた尾根は樹木がないと高度感溢れると思いつつ、南側へと辿ると狭小の開豁地が山頂である。
展望は優れて爽快感溢れる頂きからは、眼前に「鬼刺山」樹木がないと次いで昨秋の道北オフミ「天狗山」又ペンケ山等が遠方には台地形状の「函岳」が望まれる。
下山は、北尾根の藪漕ぎから北北西沢出合いに至り、暑い夏を沢の流れに実感しながら林道に出ると山行は終わりである。
この山は、沢筋も比較的綺麗であり、小滝・岩壁・高捲きそして急登連続の末に細稜線の頂きと変化ある山行が楽しめ意外と楽しめる一座である。
鬼刺辺橋−3時間−山頂(下山/2時間20分 1 積雪期/北側からの山容(右は鬼刺山)
2 山頂から鬼刺山
3 山頂からペンケ山/天狗山
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