天狗山   沢・藪を越え山頂
          
2007.08.26/単独

迷沢林道〜北沢(往復)234)


 トマム山は、2等三角点「苫鵡山」とあり、地形図にはカナで記載され、山麓にはリゾートホテルが立ち並ぶ1200m級の山である。
 標高・山容からも登山対象として魅力あるが、人工物(スキー場)が存在して、地図を眺める都度に遠慮していたが、雲上レストランの話題を期に計画する。
 昨日登頂した北東側「落合岳」と同様に沢筋を辿り、標高差700mを経て山頂を踏むならば山行成立と思慮したが、予想外の厳しき登りであった
 トマム駅近傍からルートである三角沢を山容地形に確認後、駅近傍の十三線橋から薄い水流に降り立ち、程なく広い「鵡川」に合流、川下を辿り右岸の開豁地を三角沢へとカット気味に進む。
 三角沢は、狭めの沢筋であるが水流は活気があり、C610で長ヒューム管橋上の廃道を抜けるとC750付近正面
から南西尾根が遠望される。
 C900二股、左股は水流があるが南西尾根へと大きく捲く事になり、枯沢の右股に入るがC1030で滝も無かった沢形は消滅して濃密な藪斜面が展開する。
 山頂まで標高差200mであるが、昨日「落合岳」にて300mを強烈なネマガリダケを漕いだ事を考えればと気持ちを切り替える。
 黙々と深いネマガリ藪との闘い、背丈の高い藪に一瞬も展望が得られず、Web「雲上レストラン」ではゴンドラを乗り継いで山頂までの雲上散歩を楽しむ時間帯(0830)を思い浮かべる。
 C1170からネマガリダケと背丈が同様のハイマツ帯が出現、この錯雑した藪は動きが取れないと諦めスキー場側の南東尾根へと回り込むと深い笹斜面が広がる。
 ハイマツ帯を縫うように尾根筋に高度を上げるとC1200で「登山道」に出逢い、山頂まで100m標識に励まされ、ありがたい「道」に溜息である。
 この高さの山でありながら、山頂部部は、貴重な高山植物群であり、説明板に地元の方の自然保護に対する尽力を感じると標識の山頂部である。
 頂きは、霧に包まれ展望は得られず、眼下にトマムリゾートの各施設が薄陽に広がるだけであり残念である。
 下山は、静寂の「雲上テラス」までの登山道に感謝、次いで南西尾根沿いのスキー場に快適に高度を下げると「インフォメーションセンター」であり、物好きな山行を終える。 

十三線橋−3時間40分−山頂(下山/1時間30分)

白地畝山からピッシリ山
白地畑山
白地畝山
白地畝山から羽幌岳
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