天狗山    ハイマツが砦山頂
           
2007.09.03/GP

赤石線林道〜98班林班線林道〜西尾根(往復)234)


 鹿ノ谷(点名)は、道東の白滝村北側に位置する1100m級の山であり、その山容は過去「湧別85Kmクロカン大会」のスタート地点から、雪に覆われた山容を眺めている。
 登山道は無論無く、登頂記録としてはWeb「地図がガイドの山歩き」に冬季「鹿砦」記録があるが、今回、無雪期に登頂したので掲載する。
 登山口へと奥白滝「八号沢」沿い道路を北上するとC483「赤石線林道」標識があり、舗装道路は引き続き延びているが、「滝雄・厚和大規模林道」であり、滝上と白滝を結ぶ工事中道路である。
 2年前にオフミ山行で北側「雄柏山」登頂時に尾根貫通工事中の「オシラネップトンネル」が想い出され、大規模林道工事は全国7箇所、その内、北海道は3箇所との事であり、この線の工事費は4億/500m当たりとある。
 赤石線林道は、入口にゲート(施錠)があり、流紋沢川右岸沿いに整地された林道を歩くとC525「78林班線林道」との分岐である。
 78林班線林道は、荒気味であり、流紋沢支流からは水流の音が響く事もなく鬱蒼たる森林が広がる。
 地図上では、C615で林道は消えているが、引き続き明瞭に延びいてC738まで東進すると山頂と1056とのコル方向に急峻なる作業道が北側へと繋がる。
 高度上げが効果的に続くと正面にコル稜線を確認、作業道が発達していて山頂部へのルートをと結局振り回されて歩き回ったが、C980から西尾根の藪に突入する。
 交代で藪漕ぎをするが、灌木とハイマツの植生は非常に濃密であり、予想以上に時間を費やし、振り返ると「チトカニウシ山」が大きく、次いで山頂部地形が平坦になる頃は小雨である。
 濡れネズミ状態で引き続き濃い藪にO氏/旭川が三角点を発見した頂きは、疎林に囲まれた展望は制限を受け、北大雪スキー場方面に視界が得られる。
 下山は、同様のルートを下降するが、コル部を眼下にする西尾根のハイマツ渡りは、空中散歩であり、足が地面に着く事がなく作業道に出ると溜息である。
 この山を目指すなら、滝雄・厚和大規模林道から歩く事となるが、積雪期が正解と身に浸みた小雨の藪山であった。
 
同行者:O氏/旭川

赤沢線林道−3時間30分−山頂(下山/1時間45分)

西尾根から1056越しにチトカニウシ山
西尾根下降(O氏/旭川提供)
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