天狗山  13の滝越えから深山
             
2007.09.04/GP

13の滝〜北沢〜山頂〜東尾根234)


 熊の沢奥(点名)は、道東「丸瀬布」西方に位置して3等三角点が設置されている1100m級の山である。
 この山は、計画立案者であり同行者のO氏/旭川が、北海道観光百選「13の滝」を越え次いで奥深いピーク「熊の沢奥」を踏む山行である。
 丸瀬布から道道丸瀬布上渚滑線で丸立峠に向かい、13の滝標識から丸瀬布川沿い林道に入り、奇城岩の岩峰を眺めつつ、奇城岩橋を渡るとC480二股出合いであり登山口となる
 ここで首を傾げる…北海道観光百選に選定され林道入口には立派な看板もあるが、この先の滝巡り遊歩道導標はなく、私は、何にもない方が良いが、一般の方には迷走の序幕と思える地形が広がる。
 前日、C480二股出合いから入渓、砂防堤を越えて1の滝で天候悪化を判断、引き返した経緯もあり、二股出合いから廃道を進み砂防堤に直進してから13の滝沢に入渓する。
以下、滝越えの詳細については、省略するが写真を参照していただきたい。
 「13の滝」の数については、連続する2段及び3段滝を「F」とカウントしたので、最後の13番滝C814を「F11」としている事を考慮されたい。
 高捲きは3箇所程度であり、我々はザイルを2本携行したが、一般の方が滝見物で装備なしの散歩気分で歩く沢筋ではありません。
 標高差330mの間に続いた滝もC814二股で最後の滝を右岸に捲くと川原景観に変化、のんびりとした高低差のない沢景観が続き、C860二股(左股)が「熊の沢奥」ピークへの直登沢である。
 高度差350mの沢筋は狭小であるが、植生が覆う事もなく順調に高度を上げると沢形はC1070で消えるが、13の滝を越えて更に奥まで足を延ばした御褒美かと思える程、疎灌木に薄い植生斜面が尾根に上がるまで続くのは感謝である。
 西尾根に上がり、頂きへと向かうと腰丈藪に隠れた3等三角点をO氏/旭川が見つけ出し、山頂を踏んだ喜びに握手する。
 下山は、東尾根を辿る事に決定、北見富士を左手に確認しつつ東進するが、結構藪は濃いが順調に高度を下げ、1156直下から振り返ると山頂部を眺める事ができる。
 東尾根は随所に広尾根があり、尾根筋を外さない方向設定は難しいが、相棒のO氏/旭川の地図判読の能力は非常に優れたものがあり、コンパス標定しつつ、何とか下降するとC900付近からは尾根筋南側に廃道も多少見られる。
 尾根筋も狭小・明確になるがC600で高度感溢れる岩稜が出現、ここまで辿れたと急峻な北斜面を下降するとC480二股の近傍に降り立つ。
 今回、「熊の沢奥」と言うピークを踏んだが、通常、「13の滝」又は滝途中から北見富士を目指す物好きの方もいるが、今後このような山行を計画する方は皆無であろうと思える。
同行者:O氏/旭川

C480二股(3時間15分)13番目の滝(1時間45分)山頂(3時間50分)C480二股

東尾根から山頂部
山頂から北見富士
東尾根から諸滑岳
F4筆者(O氏/旭川提供)
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