我が街から望む里山

                    2009.03.16
                   単独


 有利里山(うりりやま)は、我が街である名寄市の西側に望む低山であり、出勤途中にいつも眺め、平坦台地の地形をいつか歩いて見たいと思っていた山である。
 道内各地に足を延ばし、地元の山では西側にピヤシリ山等が登山対象となるが、今回計画した東側の台地山地は足が遠のいていたが、低気圧通過の間隙休日にふらりと歩いた記録である。
 有利里山のみでは、妙味が少なく幌加内町と名寄市の境界を南下縦走と下山口である「弥生地区」にMTBをデポ、一路登山口となる「名母トンネル」へと向かう。
 名母トンネル手前の雪景色の駐車場が実質の登山口となり、スキー担いでトンネル東口に向かい、境界尾根への取り付き点をと地図を眺める。
C375トンネル口から覆道沿いに進み、トンネル南側の急峻な斜面に高度を上げて尾根筋に上がると中密度の清々しい景観が延びる。
 積雪量が豊富なる朱鞠内湖近傍だけあり、低山ながら春遠しの感が強く、振り返ると盆地越しに我が街「名寄」が黒々と広がる。
 滑降を楽しめる斜面に高度を上げるとダケカンバの林相が映える境界尾根であり、道北特有の丸みある山域を西方に望む。
 スキーシールを外して人工物跡が見られない尾根筋を南下すると西方には「ピッシリ山」次いでシートートシメム山等が東方には「函岳」等が一望され、懐かしい山行に想いを返す。
 高低差の少ない尾根上の一端に2等三角点「有利里山」が疎林に佇むが、やはり積雪期以外は挑戦する気にはなれない眼下地形が続く。
 快適なる山歩きはC479で終え、樹林が松林も交え密度が濃くなるが、スキー装着でも十分下降でき、弥生川を渡ると「弥生林道」であり、無事下山と第1段を終える。
 第2段は、弥生川に架かる橋下に隠したMTBで約20Kmの道程を名母トンネルへと向かうが、トンネル手前の蛇行した登坂路のペダル漕ぎは意外と辛い…駐車場に着くと周囲は冷気に包まれる。
 今回は物好きな山歩きであったが、この機会に我が街である「名寄市」の全境界を歩いて見るのも面白いと思える。
時間行程 名母トンネル東口(4時間)弥生地区


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