遙かなる大きな山容

                    2009.03.22
                   単独


 阿部志内(あべしない))は、天塩山地北部の遠別町と中川町境界に位置する800m級の一山であり、山名はなく2等三角点が設置されている。
 登山口から「苦頓別山」までは、過去に同様のルートを辿っているので参照していただきたい。
計画は、往復30Kmの道程であり、登山口を夜が明けぬ暗い0445出発とするが、雪明かりに浮かぶ林道に滑走音だけが響く。
 過去の山行では、283より崖地形へと西進したが、今回は林道手前の236から尾根筋に上がると「崖部」は例年になく早い雪解けに雪崩が発生している。
 見慣れた尾根筋に、前回下山時に楽しんだ「雪魂:苦頓別山山行時」を発見!!思わず苦笑いである。
 開豁した広い台地形状の「苦頓別山」に上がると道北の雄峰「ピンネシリ」と「シートートムシメヌ」の連山がいつもながら魅力的な白き山容を見せる。
 苦頓別山から北西方向に連なる尾根筋は比較的に開豁地形が続き、本日の目標「阿部志内」の南北稜線が遠い。
 今回の装備に「KARHU/鱗板」を使用!!固い雪斜面には効果的ではないが、雪温上昇と共にその威力は抜群である。
 正面に「阿部志内」尾根筋を明確に望みながら、雄大な奥深き広尾根に緩やかなアップダウンを繰り返すと876への急登斜面を下降してくる人影…Og氏/旭川を発見する。
 天塩山地の単独縦走を目指す彼は、今回、核心部である山域を2泊3日の重装備で計画、日焼けした彼に「コカコーラ」を渡すと美味しそうに一気に飲む姿に縦走の厳しさを見る。
 ここで、彼とはすれ違いの別れであり、私は急登から876尾根分岐に上がると強風が吹き抜けて、西側にハイマツが露出するピークが「阿部志内」山頂であり、コルから更に足を延ばすが強風に折り返しからが大変であった。
 
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