ピッシリ山「エビシオマップ川遡行」 2008.07.13 GP
所要時間/8時間40分
(滝の沢林道〜エビシオマッ川入渓〜ピッシリ山南尾根C930〜ピッシリ山山頂〜蕗の台コース登山道)
ピッシリ山は、道北にては1000m級を超える貴重なる山であり、その山容は存在感があり頂きからは道北の奥深さを感じられる。
ピッシリ山は、羽幌側・朱鞠内湖側の東西に登山道が設置され、過去に東側からの長い登山道で頂きに立っている。
今回の記録は、Ogi氏/旭川よりお誘いを受けて沢筋を辿りピッシリ山直下の南尾根に上がり、帰路は登山道を利用した山行記である。
早朝、幌加内町朱鞠内の北側「ふれあいの家・まどか」の車中泊からOgi氏と久しぶりに顔を合わすと!!…林道通行止めであり「母子里」側から登山口へと向かう。
滝の沢林道に入り、ピッシリ山登山口手前約800mの林道分岐が出発点となり「ヤブ蚊軍団」の猛襲の中リュックを背負う。
林道分岐口は「施錠」され、入道するが崩壊の恐れの無い林道が続き、5Km程歩きC395を過ぎたC400で荒河原に出ると林道は続くがエビシオマップ川入沢とする。
エビシオマップ川は、予想では泥沢と覚悟したが意外ときれいな川であるが、両岸に堆積する泥は黒ぽっく泥濘であり、川底の石は滑りやすい。
沢筋だけでも6.5Kmの歩きであり、入沢当初から蛇行した河川が続き、思うように距離が延びない。
低くたれ込めた曇空の下に変化の少ない景観が続く中、新しい「熊」の足跡が点在!!
幸いな事に歩いて来た下流へと向かい、やはり道北の静地である。
C650二股は、熊岳とピッシリ山に向かう分岐点であり、やっと高度上げが続く地形に到着した。
右股に入ると本格的な沢筋になるが、C700二股(右股)直上に大滝である。
地形図ではC750に崩壊地形が続くが、30m程の土壁に落差の大きさを実感できる滝が両側に出現、早々と狭尾根に取り付く。
土壁の滝を両側に望みながら急尾根に体を持ち上げ、藪漕ぎに変わると「雨」、ネマガリ竹は太く立派である。
藪間隙から沢筋を探すと浅い凹凸地形に延びている!!沢筋に再び降り立ちありがたく高度を上げるが、尾根直下で沢筋は消えて強烈なる藪漕ぎである。
頭上が明るくなると待望のC920「尾根登山道」であるが、強烈な風と雨!!天気予報とは大違いと吹き飛ばされないように山頂に向かう。
懐かしい山頂は、広く明るいがと山頂の陰で「昼飯」!!寒い…体の震えが止まらなく、体が暖まるまでと先頭で大急ぎで帰路の登山道を歩く…この時期でも装備によっては致命的状況に陥る事があると実感する。
降り止まぬ雨の中、起伏の大きい登山道が反復され「修行」状態、結局誰一人として気配を感じる事なく2度目の山頂も展望無く下山した。
過去、道北の奥深い山を沢筋で辿る事は数少なく、特にピッシリ山を沢から詰めた経験は私には山の幅が広がった感の貴重なる山行であり、Ogi氏/旭川に感謝する。
時間
林道7:05-入渓8:02-700二股11:11-稜線12:20-山頂12:30−山頂12:45-釜ヶ淵岳14:15-登山口15:20-車15:30
掲載写真は全てOgi氏/旭川提供です。
1 エビシオマップ川
2 エビシオマップ川
3 足跡
4 C750土壁・滝
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