天狗山                    糸魚岳
               
2012.02.19/単独
 緑円の沢川沿林道〜東斜面〜北東尾根〜山頂


 糸魚岳(いといだけ)は、道北の岩尾内湖北西方に位置する900m級の山である。
この山へは、一般的なルートである朝日町側の西斜面から過去に登頂しているが、今回は反対側の東斜面を計画する。
 この日、山仲間がGPで計画と知るが詳細は承知しないまま、私は前回とは異ルートにて計画、山頂でお会いをと期待する。
 登山口へと下川町から朝日町へ抜ける「糸魚トンネル」の北側「緑円の沢川」沿いの林道に入ると「兎」が二匹、いつもなら一匹を見かけるが…二匹が仲良く「ピョンピョン」とは珍しいとカメラを手に追い回すが…残念!!
 計画は林道を5Km弱歩き、以下2案を考える。
 ・北西尾根に取り付き山頂
 ・東斜面から北東尾根に上がり山頂
 前者は、確実なルート、後者は妙味あるが撤退の可能性がある。
林道正面に程なく「糸魚岳」を遠望するが
白き東斜面は手強いと緩やかな高度を上げが続き、C485で林道終点。
 ここが思案!!地図を眺めながら、北西尾根へと回り込み確実に山頂を目指す又は山頂へと最短距離にて急斜面を経由して雪庇を避けて北東尾根に上がり頂きに立つ…迷う!!
特に山頂直下の尾根筋には、樹木が薄く最後の白き急登は難関であるが、いつもの気楽な「直感」で後者の最短直登ルートにとシールを装着する。
C612コルに上がり、錯雑地形の沢筋を避けながらC670平坦台地に上がると眼前に「白き急斜面」を見上げ、特に直下の急勾配の地形を慎重に見極め…行けると判断する。
凍結した時期には横切りたくない斜面を慎重に北尾根方向へと…辛抱の時間帯である。
 北尾根に取り付きホッとして狭い尾根筋を見上げ、スキー操作に難儀するも限界である。
 最後の直下20mの急勾配は「壺足」へとスキーを流しては大変と縛着して、慎重にピッケルを支点にステップを刻み這い上がる。
 山頂だ!!手を伸ばした「顔面」先の雪面にはスキー跡の点在が広がり、しばし見つめる……辿り着いた安堵感と共に誰もいないと「力」が抜ける。
 平坦台地の山頂は青空だ…皆さんは下山されたようで「顔」を拝見するには私が遅すぎたと鮮明な天塩山地の連なりを眺め横になる…疲れた。
 下山は、雪庇を避けて北西尾根から一気に下降開始…滑降を十分楽しめる斜面が続き、足がフラフラである。
 平坦台地に再び降り立ち、東斜面を見上げ、辿ったルートを想い浮かべながら、直下勾配を乗り越える事ができた地形に感謝する。 
所要時間 登り 3時間50分 下り 1時間40分
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