「沖内山」

              2012.3.4  GP
     イタラカオマップ川右岸の林道〜東尾根〜山頂
     


  沖内山は、道北「沼田町」と「小平町」の境界の知峰「ポロシリ山」北側に位置する500m級の低山である。
  登山計画は、道道867号線を登山点として、イタラカオマップ川右岸の林道から東尾根を辿り、東壁の山頂を踏むものである。
 達布市街地を南下して達布峠に向かうと「吉住炭鉱」標識があり、林道口の反対側には「重機」「ダンプ」の広場、その先の駐車場でYO氏を含めた仲間と合流する。
 イタラカオマップ川右岸の林道は、「吉住炭鉱」の一部が掘削される丘陵入口まで除雪されている。
 林道歩きは2Km強続き、C90で「本鉱」からの林道合流点を通過するとC113支線沢分岐である。
 東尾根への正面取付点は急勾配であり、尾根上には、樹木が濃密であり、更に林道を巻いてから、東斜面に取り付く。
 C235で尾根に上がると中密度の植生であり、迂回は正解支線沢源頭コルを通過して一挙に高度を上げると快適な疎林の尾根が延びる。
 明るい景観の快適さは、山頂まで終始続き、今年一番の楽しめる「良き山」であり、同行者の青色防寒服が青空に映える。
 振り返ると「吉住炭鉱」の白き採掘丘陵が遠望されるが、現在、全国で石炭産出は釧路の「坑内堀り」と吉住炭鉱「露天堀り」の2カ所とある。
 現在地の北方に「達布」集落があるが、当時の達布炭鉱の名残「選炭所」のコンクリート建物が道道沿いに朽ち果てて建っている。
 石炭産業の歴史は、北海道開発の原点となり、留萌に石炭運搬する為には鉄道・道路が網羅され、電線も延び、人口増加となり、学校・商店等が設けられると認識する。
 現在、達布地区の人口は、最盛期の1/10と知るが、眼下に見える採掘場に当時の想いを偲ばせる。
 今回の山行結節点C410に上がると広尾根が屈曲、その正面には雪庇が張り出した1.2Kmの「崖壁」地形が続く。
 尾根の延線部である斜面は、樹木も連なり、強烈なる斜度はないと取付点を遠望する。
 山頂直下の急登をラッセルするYO氏が稜線空際に絵になり、程なく平坦尾根の奥が山頂である。
 東側への展望に優れ、釜石山連山、坊主山の白き峰が印象的であり、久しぶりに道中も快適景観に恵まれ、立案者と同行者に感謝して下山開始である。

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