天狗            山    北天狗・南天狗
                
 
2012.05.09/GP
               18線沢〜極楽平〜北.南天狗(往復)234)


北天狗・南天狗は、芦別岳北西5Km、国境稜線の御茶々岳西側に位置する1200m級の尖峰の山々である。
広大な平坦台地の「極楽平」西側に鋭峰を見せるが、夕張山地の地図には山名も標準点もない無名峰であるが、今回の山行でお誘いにより、その位置を未確認のまま同行して頂きを踏んだ記録である。
今回の山行は、「地図がガイドの山歩き」のSA氏の立案で、多数の方々が全道各地から集い、本日は北天狗・南天狗、明日は「中岳」を登頂する計画である。
早朝、山部地区「太陽の里」からOgi氏の車両に同乗、温水池を見て18線沢入口の鹿予防ゲートを抜け、左岸林道に程なく施錠ゲートがあり登山口となる。
大所帯の列後方にて懐かしい顔、K山岳会員等の山屋の姿は、春爛漫、活気溢れる水流、山桜、淡緑の樹木等に映える。
林道屈曲部C490渡渉点の微妙な丸太渡り後も林道は続き、やがて槙柏山から派生する北東尾根沿いの沢筋に取り付くと薄い残雪が点在する。
御茶々岳との地隙に広がる幾筋の小沢が延びて、尾根沿いに高度が上げると共に残雪斜面となり「壺足」も踏み抜く事もなく順調にテント場へと高度を上げる。慎拍山横の北斜面の取付点付近にテント場設営と決定…他の方はカラフルなテントを広げるが、私は「ツェルト」であり支柱となる「ストック」を本日後段の山行に使用するので残置荷物を包むだけ
である。
北天狗・南天狗へ

テント場上部の尾根筋の雪廊下西斜面は、藪斜面…この融雪状況に計画困難の雰囲気の中、SA氏がルートを偵察、計画通り前進となり…極楽平〜南天狗分岐まで快適な雪面を拾えて順調に辿り、SA氏の判断に感謝する。
北天狗東斜面は、急峻であるが藪が続き、一部小岩部を越えると程なく高度感溢れる全周展望の山頂である。周辺の山々を上げたら際限がない程の鋭峰の乱立である。
特に「崕山」は、環境面から登山規制がされ未踏であり、岩壁の連なりを眺め、この周辺では、概ね登頂していると高所空間を味わう。
次いで、南天狗北東尾根へとC1200から藪漕ぎで高度を下げ、岩塔下の雪面を抜けると短い吊尾根から本格的な高度上げである。
吊尾根は草地であるが手がかりのない岩肌が数mも続けば南天狗へ取り付く事はできないと両側の急峻地形を眺める。
山頂までは、終始、低木の灌木等が絡まり予想以上に時間と体力を費やして山頂直下、後方者を眼下の尾根向こうには中天狗が大きい。
直下の岩場を直登すると背丈程のハイマツ山頂であり、明日予定する中岳が尖り迫力がある。
行動時間が長かったとテント場に戻ると○火…後着のK山岳会の4名であり、Y氏等挨拶後ありがたく○火を囲み、「ツェルト」に潜り込む。
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